Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

オリンパスシステムのマルチアンプ化その3

2008年10月07日 | ピュアオーディオ

31 本日オリンパスシステムを管球アンプによるマルチアンプ化しました。今回は「不退転」の覚悟です。

今まで低域にM-100(モノ500W×2台)、中域、高域にA20V(20W)とアキュフェーズアンプを使っていましたが、低域に6L6Gppアンプ(15W×2)、中域に6L6Gシングル(2W×2)、高域に5932(6L6G高信頼管4W×2)を使って入れ替えをしました。

32 本当は中域にVT-62ppモノ×2台(10W)を使う予定でしたが、ケーブルの長さが足りず今回は断念しました。他に本日組み上がる(Trail仕様化)KT88シングル(8W)も有りますので、中高域はまだ管球アンプ同士で入れ替えを予定しています。

さて出てきたサウンドはどうか? 一言で言うなら「まろやか」。音の厚みと滑らかさ、音数の多さ、鮮度感は完全に上を行っています。まだ慣らし運転の状態でこのグレードです。

33 特にボーカルは絶品の部類に入るのではないでしょうか。自宅のシステムの方が1枚も2枚も上手ですが・・・。ともあれ、念願かなった「音質」に近づきました。

心配していた低域の「もたつき」もなく心地よい低域になりました。真空管はSTCの6L6Gで中・低域をドライブしています。この球の威力も相当効いていると思います。

まだ繋いだばかりですので「音のキレ」がアキュのアンプに及びません。過去2回の管球マルチアンプの経験から2~3日しますと音のキレが出てくると思います。当分は鳴らし込みに専念したいと思います。(オリンパスシステムはオールルシファーケーブル仕様ですのでこのケーブルの大容量でアンプを活眼させる必要が有ります)

正直、アキュのアンプによるオリンパスシステムのサウンドは「自宅」のサウンドに負けていました。自宅に3B252Bアンプを持ち込んでから形成が逆転しておりまして、オリンパスを聴く時間が段々短くなっていました。

これはオリンパスシステムのサウンドのグレードが下がったのではなく、オリンパスシステムを越えるサウンドになったからに他なりません。今回オリンパスも管球マルチにして「Trail仕様アンプ」にしましたので、同様の音のグレードになったと思います。後は球の力量です。3B252Bは傍熱型の三極管で300Bにも匹敵する球ですので6L6Gではここまでは期待できませんがマルチにすることで近づけるのでは?と考えています。

JBLの3大ホーンシステムはそれぞれに競い合うように調整をしていきます。良い技術は水平展開し平準化をしていきます。それぞれ特徴のあるホーンとウーハーを使っていますので「表現の世界」が違います。それだけに鳴らしがいや競い合いが出来ます。そして段々と着実にグレードを上げていきます。