Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

オリンパスの管球マルチその後

2008年10月11日 | ピュアオーディオ

Vt62pp1 今日は朝からオリンパスを鳴らしています。自宅のサウンドと比べると明らかに「キレとヌケ」が落ちます。しかしこれは「鳴らしこみ不足」の症状です。全体的に「詰まった」ような感触を受けます。

オリンパスシステムはオールルシファーケーブルです。この伝送能力にまだアンプが対応できていません。「活眼(覚醒)」していない状況です。この為ひたすら鳴らしこむだけです。この感覚は経験した者でないと理解できない事です。通常の方の場合「音が悪くなった」と云ってすぐに元に戻してしまいます。ここが我慢のしどころです。過去シリウスケーブルのグレードアップに伴い何度も経験した質感の変化です。

アキュのアンプでマルチを組んでいた時のサウンドはすでに超えています。音の厚み、リアリティ、鮮度、音数、質感等比べるまでも有りません。何度も戻してはトライして来ました。

アンプがルシファーの「大容量」をこなせるようになれば自宅のシステムに比肩するようなサウンドになります。おそらく上になるでしょう。今でも中域音の厚みと低域のドライブ力は上を行っています。苦行ですね。

昨日は高域のキレ・ヌケが悪いな?と思ってアンプの後ろを確認したらSP端子が相当緩んでいました。締め直したら元のキレ・ヌケに戻りました。SP端子の増し締めは大切な作業です。一度セットすると「完全に接続した」と思いたくなるのはだれでも常です。しかし、翌日や1週間後確認しますと「何でこんなに緩んでいるの?」と自分の仕事を信じられなくなります。緩まなくなるまで根気よく増し締めを繰り返します。

ケーブルの接続部は「ゆるむ」と認識しておいた方が利口です。この辺のノウハウがないばかりに新しい機器を次から次に買い替えなければならない羽目になります。

ゆるまさせない方法も有りますが後は引っ越しを予定していますのでその後にしっかりと対策したいと思います。


至福の時間

2008年10月11日 | ピュアオーディオ

4033l 今日もまた自宅のメインシステムで音楽を楽しんでいます。22時から現在24時過ぎですので2時間以上聴いています。「カンターテドミノ」とフジコ・ヘミングのショパン・リスト・シューマンを聴いていました。

自宅のシステムが現在自分のシステムでは最高の「質感」を出していると思います。オリンパスシステムのマルチアンプも良いのですけど満足度は自宅のシステムになります。SPシステムとしてはゴールドウィングを使っていますので決して他のシステムにはかなわないと思います。けれど3B252Bシングルアンプに出会って素晴らしい「質感」になりました。このシステムを聴き出すとSWを切るのをためらいます。

どんな「質感」かと言いますと「しずるを引く」、「ブリリアントな響」、「シルキーな質感」でいて、見通しが良く、音のキレとヌケが抜群です。

低音はD130ですので下の方は伸びていませんが「深い低音」がします。コクが有ると言いましょうか。軽く反応するトランジェント性と相まって音楽を聴くのに不足を感じません。

中音は#375の中に手を入れた(工夫)自分仕様です。このおかげで「ヌケ切った」サウンドを獲得しています。システムの中心になる中音域がこのユニット1発で素晴らしい質感を出しています。375自体はJBLの錨マーク時代の物ですが、そのサウンドは初期型グレーユニットの質感を寄せ付けません。このユニットで500Hz~上を持たせています。

基本的に自宅のSPは2ウェイの使い方+ツィーター追加としています。ツィーターは175DLH+2405+デッカリボン(レビンソンタイプ)+ビクターリボンと4種類のツィーターをパラレルで繋いでいます。ただのパラレルでは有りません。デッカのリボンのみは375と同じ処から接続しています。(ネットワーク内臓・音の鮮度を落とさない為)

現在の自宅のシステムはちょうど2年前にSPを運び込んで始まりました。サンスイSP-707Jを自宅に持ち込んでから、内部配線の対策、アンプの入れ替え、CDT・DACの入れ替え、ケーブル類の入れ替えと殆どの機器を入れ替えました。入れ替わらなかったのはADシステムくらいです。そして最後にパワーアンプの入れ替えです。このアンプは執念でモノにした一品ですので非常に思い入れが有ります。

ここで出ているサウンドは「私好み」のサウンドで決して万人に合うサウンドでは有りません。「香るような・漂うような、それでいてクッキリしていてきつい所がなく・・・」と言ったサウンドです。ホール録音はホールの残響をはっきりと出してきます。

特にヴォーカルは特筆できるレベルと思います。ゴールドウィングはJAZZ向きだと思いますがクラシックも問題なくこなします。私自身が「高音フェチ」の傾向があるので高域は一種独特のバランスにしています。

今日は3B252B球のCV Noの物を2セット入手しました。現在使っている球よりはるかに造りが良いモノです。まだ交換は先になりますがもっと良いサウンドになりそうです。

こうなるとオリンパスシステムを何とかモノにしないといけません。明日からまたトライに入ります。「マルチアンプ方式よりネットワーク方式の方が良い音がする」と判断していますので、準備が出来次第マルチアンプを止めます。ネックは「チャンデバ」です。音が痩せてしまいます。チャンデバ内の内部配線やプリント基板を信号が流れる時、容量オーバーになって「音が消える」からです。パワーアンプは「帯域分割」でその性能を十分に出すのでしょうが、その前の「チャンデバ」で音が消えてしまっては物量を投じても無意味です。基礎技術を積み上げていった結果です。それを証明しているのが自宅システムです。