4M(人・機械・方法・材料)が違えば「モノが違う」と言う事は「製造の現場」で体験してきた事です。最近のエコブームに先駆けて電子部品業界では1990年頃から「鉛レス半田」への以降をして来ていました。実用化してきたのは1992年頃からで、一部のユーザー(電気機器メーカー)宛に出荷をしていました。ヨーロッパ方面や自動車部品関係へは1995年頃からは全面的に移行して言ったように記憶しています。
電子部品は「半田付け」されて使われますので「リード」と呼ばれる「脚」の部分に「半田付け」をして有ります。パーツとしての電子部品は早くから「鉛レス半田」に移行していたのですが、プリント基板や手配線用の半田が切り替わっていくのは2000年頃になったようです。オーディオ用の機器に「鉛レス半田」が使われ出したのも1995年以降から(外国製)で、国内品は2000年以降の製品になると思います。
従来の「鉛半田」から「鉛レス半田」に切り替わると音質的には「情報量」(音数)が増えます。半田の抵抗値が一桁以上下がります。つまり大幅に抵抗値が下がっているのです。私の経験では抵抗値が高いと「音数」が減少します。(信号は抵抗体にぶつかると消滅していく)
私の装置では「伝送ロスの極小化」と呼んでケーブルの内部抵抗値を下げるように工夫と徹底をしています。今までアンプ内の内部抵抗値を下げるすべがほとんどなかったのですが、2000年以降のアンプでは「鉛レス半田」に変わっていますので、できるだけ「鉛レス半田」を使ったアンプを購入するようにしています。
アキュフェーズA-30やクラッセCA-2200を選択したのもその理由からです。アキュフェーズA-30はヒューズの不具合は有りましたが、以前の同クラスのアンプ(A-20V)より確実に「情報量」が桁違いに増えています。
単純に最近のアンプを志向したほうが無難で間違いなく「音質アップ」出来そうだと考えています。