今回チャンデバの活眼の為に100日を要しました。毎日5時間以上鳴らし込んでの100日(500時間)です。一般の方なら2時間/日ぐらいが限度でしょうから、500時間を逆算すると8ヶ月ほどかかるのではないか?
良い電源ケーブルや良いラインケーブル、良いSPケーブル(伝送容量が大きい)程、「ふん詰まり」し易くなります。それは相対的なモノで、現在使っているケーブルに対して性能差が大きい程「ふん詰まり」の症状も重く、ヌケルのにも時間がかかります。「ふん詰まり」のサウンドを聴いて「これは性能が悪い?」や「合わない?」等の判断は拙速にはすべきではない。
今回のチャンデバ導入で「ふん詰まり」の初期の音は、それはそれはひどいサウンドでした。低域は出ない、高域も出ない、中域はピーキーで音のバランスは大崩。活性化及び活眼する事が判っていたからこそ我慢できた点でも有ります。この経験を以前にしていたので今回は待てたのです。こう云った経験をお持ちでない方は「拙速な判断」で、マルチアンプを投げ出したり、機器を投げ出したり、ケーブルの性にしたりと誤った行動に走る可能性が有ります。マルチアンプに挑戦された経験をお持ちの方なら、既に体験済みかもしれません。
旧事務所ではケーブルの開発をしていましたので、ステップBYステップで階段を上がる様に音質アップをしていましたので、ギャップの小さい状態で使用できた可能性が有ります。今回は、ケーブル類は完成していて、チャンデバのみ新規導入となったので、「ふん詰まり」が顕著に出たのだと思います。
この点から、「ケーブルの買い替えの無駄」は有る程度必要との認識が出来ました。初めから「最高級クラス」のケーブルを購入すれば無駄が少ないと云えるでしょう。しかし、導入過程で「ふん詰まり」の音で「苦行」の時間も長くなり、それに耐えられなくなると思います。大よそ1年間も「苦行」を続けるなんて、常人では我慢の限界になると思います。でも「音質アップ」をしたいならこの「壁」を乗り越えないと「次元の違う世界」は手に入りません。
1週間に1回程度や月に数回程度の使用頻度の方は「ふん詰まり」の解消はほぼ絶望的な「壁」になります。好きで毎日聴かずにはいられない・・・と云う音楽マニアしか到達するのは難しいのかもしれません。