オリンパスシステムの鳴らし込みを続けています。現在では楽しめるサウンドになっていますが、この先鳴らしこんで何処まで行くだろうか?と予測した時、どうも思惑とは違う方向に治まるように感じます。
オリンパスシステムは「モニター」として使うつもりですので、JAZZもクラシックも高い水準で再生する事を目標にしています。今回プリアンプを自作管球式プリにした事で、「クラシック向き」のサウンドになって行く様に感じます。
旧事務所時代にはプリアンプにアキュフェーズのC-290を使っていました。アキュフェーズくささの排除と、弦楽器の表現の質を高めたくて管球プリを選択しましたが、デバイスとしての真空管は「弦楽器」や「ボーカル」の再生には、艶やかでさざなみの様な弦楽器の再現で非常に良いのですが、ピアノの音やドラムス・シンバルの音のキレと、低音のパワー感や押し出し感では半導体のアンプにかないません。
特に低域は出てくる音の70%を占有しますので、ここの質感が全ての音の基音になります。この基音に倍音が乗りますので非常に大事なのです。
管球式には管球式の良さが有り、Tr型プリにも特長的なよさが有ります。折衷型が良いと思われるかも知れませんが、なかなかそうは問屋がおろさないのが現実です。
このまま管球プリ1号は鳴らしこんで「自宅専用」になるかも知れません。自宅のシステムに求めている質感です。