良い音質になっている時は「テヌート」(音を十分に伸ばして)を感じるが、今回の「鳴らし込み」ではまだ一度も感じていない。
8段目の活性化後、「音の厚み」が増えている(情報量が増えている)が、「ヌケ」ていることを感じられない。もちろん「テヌート」を感じない訳なので、「鳴らし込み」が完了している筈もない。
「良い音」が出始めると「動きたくなくなる」のが常だが、「聴いていられない」とうろうろと席を立ってしまう。毎日2時間は席に座って聴くようにしているが、それ以上は座る気になれない。
今日はブーニンの「東京コンサート」をじっくり聴いて見た。モーツァルト/ピアノ協奏曲23番とショパン/ピアノ協奏曲1番。強烈な打鍵音が出ても、以前のように#375からビビリ音は出なくなった。ほぼピアノはクリアした様だが、「ヌケ」を感じないのでトキメキがない。もうしばらくはまた苦行が続きそうだ。