Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

中古機器のエージング効果について

2015年01月28日 | ピュアオーディオ
先日「中古機器は使って有るからエージングは済んでいるのでは?」と質問がありました。確かに新品でないので使用してあり、エージングが出来ている様に思われがちですが、果たしてそうでしょうか?

自分の経験から行くと「マイナスのエージング効果」になっている場合が殆どだと思っています。SPの場合は、物理的に動く部分があり、この動く部分(コーン紙の振動・エッジ)については有る程度済んでいると云えるでしょう。しかし、電気的な部分(ネットワーク等)は「マイナスのエージング」になっていると思います。

CDPやプリ・パワーアンプ等の機器はほぼ全面的に「マイナスのエージング」だと思えます。何故なら、元々のオーナーがあまり使っていなく、殆ど眠っていた機器だと思われるからです。2時間以上/日の使用頻度を維持されている方は非常に少ないと思います。大概の方は2~3回/週の使用頻度の方です。こんな週に何回かの使用頻度の方が5年、10年使われてもエージングどころか「マイナスエージング」(酸化膜が厚く付き、コンデンサーも放電しかけている)していると思われます。半導体のリード部は中途半端な使い方で黒く変色していたりもします。

自分が中古機器を購入するのは「価格が安く手に入る」からで、「マイナスエージング」分は、自分で「鳴らし込み」(5時間以上/日)が出来るからです。それでも出来るだけメンテされているモノや、状態の良いものを選び、出来るだけオーバーホールして使う様にしています。

新品なら半年(500Hr以上)で「鳴らし込み」は完了すると思いますが、中古機器の場合は1年(1000Hr以上)をかけて、「鳴らしこむ」様に考えています。

「中古機器ほど鳴らし込みに時間がかかる」と云うのが自分の実感です。