Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

モニタースピーカーと音楽を楽しむスピーカーとは?(つづき)

2016年03月11日 | ピュアオーディオ


4年前までは、事務所を開いていたので38㎝ウーハーを使ったシステムを常時5セット程置いていた。小型・中型SPも合わせると10セットくらいは置いていた。現在事情が有って、現在の「音楽部屋」のお守(庭の草取り・立木の選定等)をしなければならなくなったので、JBL3大ホーンシステム以外は処分した。(現在でも3セット所有)



私は長い間(27年間)JBL#4343Aを自宅のメインすシステムとして使ってきた。云わずと知れた「モニターSP」である。その前がタンノイアーデン、その前がJBL L-100で有り、アーデンやL-100に比べれば#4343の低域の下の方の伸びが「ドスン」と響き渡る広帯域型になった。その低域の響きのおかげで「音楽表現の幅」が広がったのを実感していた。



JBL#4343とほぼ同時期に発売されていたALTEC#620Aは、当時のJBLブームで殆ど選択肢に入らなかったが、常に気にかかる存在だったので、自分で鳴らして見たくて購入した。この時感じたのは、「しまった!!!・・・」(雑誌の影響を受けすぎた)と云う事。最初からこちらの620Aを選択しておれば、アンプ代も安く済んだし、第一「鳴り」が違う。実に音楽的になってくれるのだ。#4343を鳴らすのに苦労していたのが馬鹿らしくなる。同軸2ウェイのSPなので「触る処がない」状態で非常にまともな音がする。誰だ、JBLやALTECはJAZZ向きだなんて固定観念を植え付けたのは・・・。クラシックのオーケストラも室内楽もケーブルやアンプを選べば、何でもこなしてくれる。



本題に戻って、「聴く人がモニターSPだと思えばどんなSPでもモニターSPになれる」と云う事。カラヤンやマイルス・デイビスがAR#3Aを自宅で使っていたとか・・・。



上の写真は自分が使っていたスペンドールBC-Ⅱだが、耐入力が低いので大音量は望めないが、実に音楽的な表現をする。自分の場合「SP内部配線交換」をして使っていたが、このBC-Ⅱを販売されていた完実電気の福岡営業所長さんが来られてこのSPの音を聴いて、「これがBC-Ⅱの音ですか? 音の質感・ヌケやキレ・ノビが大幅に改善されて別物のSPに聴こえる」と云われました。現在は手放したが、嫁入り先に「貸出」をしましたら、「音楽が聴ける」との事でえらく喜んでいただき帰って来ませんでした



こちらはハーベスのマークⅢ。こちらも「SP箱内配線交換」したモノですが、クラシックはもちろんJAZZも楽しく聴けるシステムになりました。これくらいのサイズのSPで音楽を楽しく聴く事が出来ます。こちらも試聴していただき嫁入りしました。



モニタースピーカーは仕事で使うために「コンパクト」な作りになっている事が要求される。ただ使う場所や設置場所によりどんなSPでもモニターSPになれる。だた、自分は、このメーカー作り付けのユニットやユニット配置、数ですべてが片付くとは考えていない。

今までのオーディオの「固定観念」は雑誌が意図的に作り上げた節が有る。根本的な処に疑問が有る。自分の求める音や音楽表現の為には、自分でアセンブリーして「自分専用」(世界に一つ)のSPを作り出す事が必要ではないかと思う。