Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

機器の更新の考え

2016年03月26日 | ピュアオーディオ
一応機器は揃ったが将来を見て機器の更新を考えている。今現在の基本方針は「2003年以降の機器」に全てを合わせて行きたい。その理由は「鉛レス半田仕様の機器」にする事。工業的「半田付け」の現場で「ISO 14000」は無視できない。環境対策をスタンダード化したモノがISO 14000だと記憶している。

オーディオに関係しているのは「半田材」の部分。従来の「共晶半田」(鉛60%:スズ40%)の半田から「鉛レス半田」に変わっている。「鉛中毒」の事が後進国で問題視されての事。現在の半田材は「スズ80%前後+銅15%+その他レアメタル等」で出来ている。従来の共晶半田と比べれば圧倒的に「抵抗値」が下がっている。多分1/10以下だろう。これが「音質」に効かないはずはない。

実際にRCAケーブルを作成して比べたことが有る。RCAプラグと線材を共通にして、半田材のみ「共晶半田」と「鉛レス半田」にして作って比較した。詳細は明示できないが、一番変わった処は音の鮮度感とSN比だろう。もちろん音数も変わる。圧倒的に「鉛レス半田」に軍配を上げる。

アンプを初めとしたオーディオ機器メーカーが、プリント基板の「半田材」を「鉛レス半田」に切り替えたのは2000年過ぎだろう。余裕を見て2003年以降とした理由がここに有る。

自分の機器の場合、チューナーを除くソース機器は「2000年以前の機器」である。そろそろ古くなってきている事も有る。いつまで持つかも心配な処である。CDP・DAC・DAT・オープンデッキ等20年から40年前の機器達が多い。いくら名機だからと云っても時代の経過には勝てない。そろそろ「鉛半田」の寿命も来ている。(マイクロクラック等)良いソース機器を揃えて行きたいので、新商品にも目を向けて行かなければならない。

ただ危惧している処も有る。何でも「鉛レス半田」が良いと云う訳ではない。「鉛レス半田」にはまだ「実績」が無いのである。耐寿命と云う面では切り替わって10年ちょっとでは判断できない。半田材が酸化されて剥がれやマイクロクラックの発生する寿命等は「見切り発車」されている。本当に大丈夫とは言い切れない部部である。