入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

        ’16年「冬」(3)

2016年01月10日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 冬空はあくまでも深く澄み渡り、遠く北アルプスは白銀の峰々を連ね、頭上の青い、大きな空間を支えていた。第1牧区に歩いて上がると、風はなかった。斑状(まだら)の氷化した雪の上には幾つもの動物の足跡が残っていたが、その大半は鹿だった。雪が少なく、鹿の群れはまるで牧草を食べ尽さんとしているかのように、いたるところで草の根ぎりぎりまでその飽くなき食欲を見せつけてくれていた。
 昼近く、連れてきたHALの吠える声がして外に出てみたら、一組の男女が入笠山の登山口のある峠の方に帰っていく姿を見かけただけで、それっきりだれの姿もなく、訪ねてくる人もなかった。朝からずっと持ち上げた本に熱中していたからそれはそれでよかったとも言えたが、盛らない店を3年ばかりやっていたころの、客待ちの遠い記憶が甦ってきた。
 
 牧場内に不審な足跡が幾つかあった。いくら冬でも、感染症対策はやらなければならない。こんな時期、時々牧場を見回っているのはそのためでもあり、無断で牧場に立ち入ることは厳につつしんでほしいものだ。牧場内での撮影についても、防疫対策はしっかり行っている。
 
 どう書いたらよいのだろう、今朝の毎日新聞。実は用ができて、昨夜のうちに里に帰ってきた。この感動の記事については目と心に迫るもの深く、大きく、しかし今日は書くのを止めて、明日に延ばそう。松本の慣れない雑踏の中を歩いて、すっかり疲労困憊してしまった。

 こんな案内はいささか徒労感を覚えるが、入笠牧場の宿泊施設及びキャンプ場の営業に関しましてはカテゴリー別の「H27年度冬季営業」を、また天体観測に関心のある方は「入笠牧場からの星空」をご覧ください。
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