
今朝も冷え込んだ。北半球の多くの国が異常寒波に苦しんでいる。そんな中、長野県のスキー場はようやく、どこも滑走可能だと今朝の新聞は報じていた。土、日曜日はまた雪の予報だが、同じ新聞が、予報の難しさも伝えている。晴れようと、雪になろうとこのごろは、どうでもよいという気がしている。
昨日は、仙流荘の風呂に行ってきた。家からは20キロ以上離れている。南アルプスのスーパー林道を経由して北沢峠へと通ずるバスの出発駅もここにある。冬季はもちろん運行されていない。
もっと近くに幾つか同じような施設はあるが、高遠を抜けて美和ダムの寒々とした湖岸の眺めや、さらには日本の山には珍しい異形の山、鋸岳の冬姿を見たくて、遠出を厭わないことにしている。
2時少し前だったが、他に入浴客はいなかった。広い浴場を独占しながら窓越しに目をやれば、水量の落ちた三峰川やその対岸の雪と雑木林の広大で、急峻な山肌が見えるだけだ。何とも素っ気ない、温もりのない風景ではあるが、灰色の冬空が余計に生気のない、人を拒否したような風景に見せていたのかも知れなかった。
格別やらなければならないことなどない。冬の荒涼とした風景を眺め、風呂に入り、それだけでも1日生きた甲斐があったわけで、その上この家で本を読んだり、映画を観たり、はたまたブログに妄想・幻覚を綴るのは、”おまけ”だったかも分からない。
入笠牧場の宿泊施設及びキャンプ場の営業に関しましては、カテゴリー別の「H27年度冬季営業」をご覧ください。