昨夜は降雪の予報を気にしながら寝た。4時間後、家の外で変な音がして目が覚めたら、午前5時だった。どうやら下水道工事にかかわる業者の重機が、さして積もってもいない雪を除雪する音のようだった。
日曜日だけは、普段なら6時からと決められている小中学生の通学路の除雪作業が、やるとしても7時からとなる。そうであれば、いつもは5時半から届き始める除雪指示の連絡も、1時間遅れることが考えられた。昨夜は夜更かしをしてしまったから再び眠ってしまえば、電話でその連絡が来ても知らないでいる可能性があった。少なくも10軒の家にしなければならない電話連絡の役目を果たすことができなくなる。仕方なく床を離れて、固定電話のある隣の居間に移って、7時まで起きていた。
この除雪作業の連絡は早朝のため、する方も、される方も大変なことなのだ。眠りが中断されてしまい、毎回、憂鬱になる。雪掻きそのものは、どうやら定年後の高齢者の仕事になっている。
やっとウトウトしたと思ったら、女の人の声で起こされた。わざわざ着替えて出ていけば、今度は隣の家の奥さんが、前回の雪掻きに参加できなかったからといって、出不足金の千円也を持ってきたと言うのだ。除雪作業に関しては、出られなくても出不足を払わなくてもよいことになっている。一体何十年住んでいるのかと言ってやりたくなるのを、もちろん堪(こら)えた。
ことほど左様に、除雪作業よりも、それが決まってからの連絡の方が、穴籠りを決めた1頭の老クマの身には労となり、こたえる。それに比べたら、書類の配布や集金など、これらも役目だが、どうということはない。(1月24日の記)
芝平の集落を上っていくと、そのはずれに、写真のような重厚な山荘がある。しかし、あまり使われているようには見えない。さらにもう少し行くと左手に、かつてハイランドなどと呼ばれた別荘地に行く道がある。ちょうど、県道が市道に変わる所だ。しかし行ってみれば分かるが、大方の建物が半壊したり、放棄されたりしていて往時の面影はない。交通の便が悪すぎたのだろうか。
今朝、我が家の午前7時の室内温度マイナス3.5度。それから2時間以上過ぎたが、依然として12度。越冬の試練は続く。