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この写真はかなり古く、まだブログを始める前の2012年10月に撮った。仕事を終えて帰ろうと、たまたま貴婦人の丘の前を通りかかったときに、この光景と出くわした。こちらをじっと見ているその姿はまるで、「俺の愛した雌鹿たちを随分と殺してくれたな」と言ってるようだった。
そのころは、自ら写真を撮ることなど全くと言ってよいほどなかった。しかしこの時は、サイドボードに放り込んであった友人のカメラのことを覚えていて、思わずそれを取り出し、急いで車から降りてこの1枚を写すことができた。その後年賀状にも使ったが、この1枚がきっかけとなって、その後機会があると写真で牧場や牛、その他周囲の自然を記録するようになり、さらにはこのブログへとつながっていった。
久しぶりに雪催いの天気だ。かなりの確率で午後は降雪が予報されているが、ここから見る限り、西の空にはまだ広い青空が見える。雪も降ってない。こういう天気の方が炬燵に潜り本を読むには向いている。
用事ができて外に出た。その帰りに見たら仙丈、甲斐駒辺りは雪のようだが、入笠も権兵衛山も見えていた。釜無、白岩、横岳も雪などとても降りそうには思えない。夕闇迫ってきたが、降雪の確率70%の予報は消えてしまった。そして金、土、日は快晴とある。別に雪など期待しているわけではないし、もしそんなことになれば、ビールの飲み過ぎで疼く痛風気味の膝を、だまし庇って法華道を上がらねばならない。できればもう少し、その猶予をもらいたいくらいだ。
ニシン寿司のできが心配だったが、このくらい気温が下がってくれば大丈夫だろう。昨夜は思いがけず句会に連れていかれ、痛飲してしまった。とっくの昔に脱会した会だが、そのせいか、よく続いている。
立冬や こわれかけたる 星に住む -貞-
凩や さらって行きし 山の色 -真美-
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