入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     「冬ごもり」 (32)

2019年12月30日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

                      Photo by Ume氏

 午前4時、信じられないことだが気温は零度をわずかに割っただけで、マイナス1度まで下がっていない。念のため、部屋の中に置いてある水タンクを揺すってみたら、驚いたことに凍っていなかった。どうやら寒暖計は正確のようだ。昨日の朝は8時の段階でマイナス10度、それが最も気温の下がるはずのこの時間において、昨日の昼の気温零下1度より、若干とはいえ高いとは・・・。
 軟弱と嗤われるだろうが一昨夜は、寝袋と布団を併用した。ところが久しぶりのことで寝袋は窮屈だった。それで昨夜は羽毛服を着て寝た。それが祟った。そこまでのことをする必要など全くなかったのだ。
 午前3時に目が覚め、再度眠れそうになかったので炬燵に移動して本を読んでいた。外の気温を知った後も、羽毛服は脱がず、あまり効果のない年代物の石油ストーブの世話になりながら、それを格別に過剰とは感じない。普段身に着けている毛のシャツと羽毛のベストを着ていないからだろう。
 衣類に関して独り言ちれば、今回はフリースを持ってこなかった。その代わりに古くて重い脱脂してないセーターにした。それと言うのも、最近、フリースに対する信頼が揺らいだからだ。極く個人的な体験に基ずく意見だが、あれは1年くらいで保温効果が激減してしまうということが分かった。某社が安価な製品を大々的に売り出す前から、ゴアテックスとの組み合わせでフリースには長年世話になってきた。今も3着持っている。
 しかし、里ではまだしも、年寄りがマイナス10度を超えるような環境では、新品ならいざ知らず、セーターの方が余程信頼に値するというのが、こんな突拍子もない時間の独断だが、さて如何に。ついでに最近の下着、あれも気を付けないと汗をかいた後、物によっては綿と同じような事態になりかねないこともある。

 きょうのUme氏のPH、撮影日は少し前になるが、これがほぼ現在の入笠(伊那側)の姿、実力。
 K務さんによれば、テイ沢には人の歩いた跡はなかったとか。そんなものだ。

 K務父子はきょう帰り、越年の人たちがやって来る。結果的には、馴染みの顔触れになったが、とにかく、牧場の片隅にある古い小屋を、新年に向けて開けるということに意義があると思っている。今年も残すところついに二日、神妙な気分になる。

 今年度の「冬季営業」の詳細については、下線部をクリックしてご覧ください。
コメント
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