「 朝日射す」 Photo by Ume氏(タイトルも)
冬ごもりの一日いちにちはゆっくりと流れていく。しかし、炬燵の横に積み置かれた新聞はすぐに増えるし、土鍋で炊く米は思いの外消費が早くて一日おきの面倒な家事となり、逆に酒瓶や空き缶は頭痛の種になる。
「本当は分からない」と言うべきと、昨日呟いた。鹿やイノシシが増え、クマによる被害も増え続けている。にも拘らず、なぜ、有効な手が打てないのかと言えば、動物の生態がよく分からないからではないのか。そう問いたい。狩猟の実態にしてもそうだ。
狩猟者の減少、高齢化をよく聞くが、一体いつのころなら若い鉄砲撃ちがたくさんいて、狩猟が盛んに行われて、オオカミの代役ができ、そのために鹿の頭数が一定に保たれていたというのだろう。サルの数も増えて、人家にまで侵入するようになったが、そんなことが以前から当たり前に起きていたことだったのだろうか。
タラの芽、山菜が昔よりも採れるようになったとは聞かないし、松茸やキノコにしてもそうだ。むしろ減っているという人の方が多い。それに対して、野生動物だけが旺盛な繁殖力を見せ、人々の暮らしに様々な悪い影響を及ぼしている。
人手不足で里山の管理ができず、クマや鹿が藪に身を隠しながら人の生活圏にまで入ってくることができるようになった、という説明を間違えているとは言わないが、まあそういうこともあるだろうな、ぐらいにしか思わない。もっと根本的な理由が他にあるような気がする。
例えば昨日もちょっと触れておいた温暖化の問題。森の中での子育てや越冬が、よりやりやすくなったということはないだろうか。結果、動物の数が増え、餌を求めて行動範囲が広がった。加えて、過疎化の進んだ山里は、動物たちにとって最早かつてほどの脅威ではなくなったことも・・・。
猟友会は猛反発すると思うが野生鹿に関しては、必要な法改正をともなう繁殖力を抑制する薬物の開発を考える時が来たと思う。それに関して、JRAの名前を、それとなく農水省の役人から聞いたことがある。それと、いかにも行政の考えそうな現行の有害獣対策も、見直す点がいろいろある、という気がしている。
雪が降るまで牧場は鹿たちの餌場になって、乏しくなった草を舐めるように執拗なまでに食んでいる。牧場内は勝手に狩猟できないから、鹿の群れは人の姿や車を目にすれば一応警戒するふうを見せるだけ。
明日14日は上に。I上氏のアラスカの土産話が聞ける。誰か来たらいいのに。
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