入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     「冬ごもり」 (16)

2019年12月11日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など
 ムクドリが、葉を散らし、実を付けなかった古い柿の木に来ている。正午が過ぎると姿を見せる。ムクドリにも体内時計のようなものがあるのだろうか。きょうはあまりゆっくりとできないらしく、薄曇りの冬空の向こうに飛び去っていった。今年は柿の実が不作で、ムクドリも当てが外れたに違いない。冬ごもりの部屋に淡い日の光が差し込んできて、この時間になってようやく、ストーブの世話にならずにすむ。


「白い虹」         Photo by Ume氏(タイトルも)

 パキスタンの人たちによくしてもらったこと、そのことを父もきっと喜んでいるはずだと述べ、最後に「お世話になりました」と静かに、深々と頭を下げた。1週間前に、アフガニスタンで銃撃され亡くなった中村医師の家族の一人(娘さん)が、駆け付けた現地の父親の棺の横で見せた振る舞いと、言葉だ。恨み言、悲しみの言葉を一語も発せず、気丈であり美しかった。
 父親のやってきたことを、またその思いを充分に理解してなかったら、こういう態度や、言葉はなかったと思う。それにしても、もし同じ立場に置かれたら1日どころか1ヶ月あっても、いや1年かかっても、「お世話になりました」の言葉は出てこなかっただろうと思う。深く感動した。今年一番だと言ってもいい。

 この小さな惑星の上では、毎日のように血なまぐさい事件が起きている。宇宙の100光年くらいの範囲に、もしも地球人より優れた文明を持った生命体が存在していれば、当然ここで起きていることは知られてしまう。われわれ人類の評価はかなり低いと思う。それでも、沈黙を続けていてくれるのは、名もなき人々の中に、ほのかな期待があると認めてくれているからではないかと、中村医師の事件で昨夜ふとそんなことを考えた。

 きょうのUme氏のPH、初めて目にする珍しい現象だ。これは七つの色が反射せずに吸収されてしまったからだろうか。ここへ来れば、様々な自然と出会える。来なはれ。明日もUme氏のPH,ご期待を。 

 師走14日土曜日、アラスカの荒野を長旅した「オヤジ」さまが上に来る。関心のある方は是非どうぞ。
 かんとさん、今月の第3の週末21、22、23日でござるね。ならば、星の狩人たちも集まれ!TOKUさんもどう?

 今年度の「冬季営業」の詳細については、下線部をクリックしてご覧ください



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