入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     「冬ごもり」 (17)

2019年12月12日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

                    「北アルプス遠望」    Photo by Ume氏

 貴婦人の丘があって、樺の平(かばのたいら)の向こう、雲海の彼方に北アルプスが見えている。視線をそのまま左に移せば、今度は中央アルプスが続き、両アルプスを合わせればその距離はざっと200キロにもなる。壮大な眺めだ。
 時々、雪の状態について問い合わせが来る。まだ今冬はきょうの写真のような積雪はないし、しばらく好天が続くようだが、それでも、この時季となっては一夜の雪でも根雪となり、来春まで融けずに残る。
 そうした雪に閉ざされた山を、この冬は幾度くらい登ることになるのだろうか。その際には、勾配はきつくも距離の短い法華道をスノーシューズで行くべきか、それとも距離は長くても登りの緩やかな普段使っている林道をスキーで行くのがよいのかと迷う。それでも、法華道は冬しか通らないから、一度ぐらいはこの冬もあの古道を歩いて、急登が終わり一安堵する山椒小屋跡付近の白い樹林帯を目にしたい。
 キャンプへ来た人たちに、冬季の入笠牧場の話をすると結構な数の人が「来たい、来たい」と言う。それで、「来なはれ!酒と美味い物を持って」といつも言ってるが、都会で暮らすうちにあの人たちは入笠も、そのことも忘れてしまうのだろうか。
 いやいや、もちろん、酒を飲まない人や、美味い物でなくても我慢できる人はそれで一向に構わない。しかし、もしも、山奥氏あたりと二人で美味そうな鍋をつつきながら大酌激論する姿を目にしても、どうか無視を決めていただきたい。クク。それはそうと氏は、海へ行ったのだろうか。

 クマの里への進出に続き、このごろはイノシシも問題になっている。特にイノシシは豚コレラ(今はこの言葉を使わない)を媒介するということにもなっているから、クマよりも被害は大きいはずだ。それでいつものように専門家と言われる人が登場し、語る。やれ、鉄砲撃ちの数が減り、高齢化し、過疎化で里山を手入れする人がでいなくなり荒れたとか、まあ、そういうこともあるだろう。しかし、もっともらしいことを言ってお茶を濁すだけでなく、「本当は分かりません」と言うべきだと思う。そのうち、温暖化も理由の一つになるだろうが、それもある。ついでだが、イノシシは今が一番美味い。

 師走14日土曜日、アラスカの荒野を長旅した「オヤジ」さまが上に来る。関心のある方は是非どうぞ。
 かんとさん、今月の第3の週末21、22、23日でござるね。ならば、星の狩人たちも集まれ!TOKUさんもどう?

 今年度の「冬季営業」の詳細については、下線部をクリックしてご覧ください

コメント
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