北欧の昔話のトロルは、こわい存在として登場しますが、どこか憎めない損な役割ばかり。頭がいくつもあったり、心臓がどこか別のところにあったり、おばあさんだったりと、これがトロルといえないところが面白い。話のなかでどのように恐ろしいのか具体的な描写はほとんどないまま、主人公の知恵で死ぬだけでなく、宝物を奪われたりします。
・トロルとうでくらべをした少年(子どもに語る北欧の昔話/こぐま社/2005年)
・体が大きく気味の悪いすがた。おかみさんがいます(トロルは男か?)
・主人公のラッセにだまされ自分のおなかを切り開いて死んでしまいます。
・宝物ももっていかれます
・リヌスとシグニ(子どもに語る北欧の昔話/こぐま社/2005年)
・大きなトロル女が2人
・命のたまごをわられ二人とも死んでしまいます
・金や宝物ももっていかれます
・屋敷こびと(子どもに語る北欧の昔話/こぐま社/2005年)
・身勝手な召使い頭をこらしめるちいさなちいさなトロル
・森でトロルに出あった男の子たち(ノルウエーの昔話/福音館書店/2003年)
・頭がアカマツの木のてっぺんに届くおおきさ
・三人で目玉をひとつもっているだけで、その目玉を額に開いている穴に順繰りにはめてあるく。
・おかみさんも三人でひとり
・金、銀を桶いっぱいにもっていかれてしまいます
・体に心臓のない大男(ノルウエーの昔話/福音館書店/2003年)
・心臓が、体とは別のところにもっている大男
・心臓の卵をつぶされて死んでしまいます
・ふたりの娘(ノルウエーの昔話/福音館書店/2003年)
・トロルのばあさんと娘(トロルには娘もいるのか!)
・このお話ではめずらしく死なない
・青い山の三人のお姫さま(ノルウエーの昔話/福音館書店/2003年)
・頭が三つと六つ、九つあるトロル
・頭を切られて死んでしまいます