ぼちぼちいこか/マイク・セイラー・作 ロバート・グロスマン・絵 いまえ よしとも・訳/偕成社/1980年初版
かばくん、やるきまんまん
まずは、消防士に挑戦
うまくいかないと つぎに、船乗り
それから、パイロット、バレリーナ、ピアニスト・・・。
ちょっと 重すぎるのが 難点かな
カウボーイになろうと思ったら 馬が つぶれ
タイプたたいたら、タイプライターがこわれ、
どないしたら ええのんやろう
そや。ええこと おもいつくまで・・ ここらで ちょっと ひとやすみ
ま、ぽちぽちと いこか・・ということや。
なんかい うまくいかなくても けっして めげない かばくんと、絶妙な関西弁のハーモニーです。「七転び八起き」かな!
絵本作家は出版してしまえば、どううけとめられるかは、読者次第。訳のおかげで二重三重にも 深みが増します。
何回も失敗したり、人生の岐路にたったとき、「ぽちぽちと いこか」の言葉は 魔法の言葉でしょうか。肩の荷がおりそう。
テレビで紹介されて、探したら閉架図書にあった絵本。タイトルがわかれば探しようが ありますが、まずはそこまで たどり着くのが大変。これまで、絵本を紹介している本があるのは承知していましたが、あらためて読んでみる必要を痛感。