ALS治療、HGF薬投与で医師主導P2
東北大-阪大、有効性と安全性を検証
化学工業日報2016年5月20日 (金)配信 神経内科疾患投薬に関わる問題
東北大学大学院医学系研究科神経内科学分野の青木正志教授と、大阪大学大学院医学系研究科神経内科学の望月秀樹教授はこのほど、遺伝子組み換え肝細胞増殖因子(HGF)製剤「KP-100IT」を用いた筋萎縮性側索硬化症(ALS)治療について、医師主導第2相臨床試験(P2)を実施すると発表した。
ALSに対する遺伝子組み換えHGFの有効性と安全性を確認するために実施する。ALS患者の脊髄腔内にHGF製剤を投与する。東北大学病院、大阪大学医学部附属病院がそれぞれ24例ずつ、合計48例のALS患者を登録する。治験期間は2019年8月までを予定している。HGF製剤KP-100ITはクリングルファーマが提供する。
HGFはもともと肝細胞の増殖因子として発見された生理活性物質だが、運動神経細胞の保護効果を示す神経栄養因子としての作用も強く、難治性神経疾患に対する治療薬として臨床応用が期待されていた。青木教授らは、慶応義塾大学の岡野栄之教授らと共同で、ヒトHGFを遺伝子組み換え技術によって医薬品化する創薬研究を行っていた。
11年から世界初の遺伝子組み換えHGFの脊髄腔内投与によるP1を東北大学病院で実施している
東北大-阪大、有効性と安全性を検証
化学工業日報2016年5月20日 (金)配信 神経内科疾患投薬に関わる問題
東北大学大学院医学系研究科神経内科学分野の青木正志教授と、大阪大学大学院医学系研究科神経内科学の望月秀樹教授はこのほど、遺伝子組み換え肝細胞増殖因子(HGF)製剤「KP-100IT」を用いた筋萎縮性側索硬化症(ALS)治療について、医師主導第2相臨床試験(P2)を実施すると発表した。
ALSに対する遺伝子組み換えHGFの有効性と安全性を確認するために実施する。ALS患者の脊髄腔内にHGF製剤を投与する。東北大学病院、大阪大学医学部附属病院がそれぞれ24例ずつ、合計48例のALS患者を登録する。治験期間は2019年8月までを予定している。HGF製剤KP-100ITはクリングルファーマが提供する。
HGFはもともと肝細胞の増殖因子として発見された生理活性物質だが、運動神経細胞の保護効果を示す神経栄養因子としての作用も強く、難治性神経疾患に対する治療薬として臨床応用が期待されていた。青木教授らは、慶応義塾大学の岡野栄之教授らと共同で、ヒトHGFを遺伝子組み換え技術によって医薬品化する創薬研究を行っていた。
11年から世界初の遺伝子組み換えHGFの脊髄腔内投与によるP1を東北大学病院で実施している