NHKスペシャル 「団塊世代 しのび寄る”老後破産”」【4月17日放送】
テレビ 2016年4月19日 (火)配信Live on TV
04月17日(日)21時00分~21時49分/NHK総合
1947~51年生まれの団塊世代は約1000万人で、現在老後を迎えている。内閣府調査によると団塊世代は豊かとは言い切れないと発表した。親の介護負担と子どもへの経済支援で板挟みになっていてギリギリの生活をしている団塊世代も多い。
団塊世代の実像に迫る
昭和40年代に相次いで建設された埼玉県の団地では今も多くの団塊世代が暮らしている。取材班はこのエリアの団塊世代に取材して実像に迫った。団塊の親は180万人、団塊ジュニアは約790万人、団塊世代は約1000万人で、団塊世代はこの2つの世代を支えるべく板挟みになっている。介護が必要な親を抱える世帯は約20%に上り、このうち子供の暮らしも支えている世帯は90%にも上った。
団塊世代 河口さん(69)
団地に1人暮らしする、団塊世代の男性を取材。男性は年金を得ているが、月に7千円の医療費を負担していて、月に9千円の赤字となっている。5人に1人が、貯蓄が百万円未満となっている。団塊世代の中には、バブル崩壊で十分な賃金を受けていない人もいる。団塊世代の就労状況調査で、67.7パーセントが仕事をしていると答えた。
親と同居する未婚の子ども
親と同居する未婚の子どもは308万人におよび、そのうち62万人が失業していて、非正規雇用は51万人となっている。
団塊世代 新美さん夫婦
埼玉県杉戸町に暮らす、団塊世代の新美さん夫婦を取材。新美さん夫婦は、息子と一緒に暮らしているが、息子の収入は不安定である。新美さん夫婦の母親は介護が必要で、月に3万2千円の費用がかかっているうえに、住宅ローンや光熱費も支払わなければならず、月に10万円の赤字となっている。団塊世代の10人に1人が、50代でリストラを経験している。
専門家に聞く
宮本みち子教授が、日本は世界トップクラスに長寿化し、子供の世代が不安定な社会となったことから、団塊世代が家族の最後のとりでとなっているとコメントした。貯蓄額の格差がひろがっていて、20パーセントが百万円未満の貯蓄となっている一方、2千万円以上の貯蓄がある人が23パーセントいる。
団塊世代 青山さん(68)
埼玉県三郷市に住む、母親を介護する団塊世代の男性を取材。母親の介護のために、男性は預金を切り崩して生活しているが、月に7万円の赤字となっている。団塊世代の親は、低年金や無年金が少なくない。
藤森克彦さんは、介護保険サービスを拡充することで、介護離職を防ぐべきだと述べた。宮本みち子教授が、老後破産の負の連鎖で、真ん中の世代がつぶされることを防止するために、団塊世代のプレッシャーを解くことが必要だと述べた。
テレビ 2016年4月19日 (火)配信Live on TV
04月17日(日)21時00分~21時49分/NHK総合
1947~51年生まれの団塊世代は約1000万人で、現在老後を迎えている。内閣府調査によると団塊世代は豊かとは言い切れないと発表した。親の介護負担と子どもへの経済支援で板挟みになっていてギリギリの生活をしている団塊世代も多い。
団塊世代の実像に迫る
昭和40年代に相次いで建設された埼玉県の団地では今も多くの団塊世代が暮らしている。取材班はこのエリアの団塊世代に取材して実像に迫った。団塊の親は180万人、団塊ジュニアは約790万人、団塊世代は約1000万人で、団塊世代はこの2つの世代を支えるべく板挟みになっている。介護が必要な親を抱える世帯は約20%に上り、このうち子供の暮らしも支えている世帯は90%にも上った。
団塊世代 河口さん(69)
団地に1人暮らしする、団塊世代の男性を取材。男性は年金を得ているが、月に7千円の医療費を負担していて、月に9千円の赤字となっている。5人に1人が、貯蓄が百万円未満となっている。団塊世代の中には、バブル崩壊で十分な賃金を受けていない人もいる。団塊世代の就労状況調査で、67.7パーセントが仕事をしていると答えた。
親と同居する未婚の子ども
親と同居する未婚の子どもは308万人におよび、そのうち62万人が失業していて、非正規雇用は51万人となっている。
団塊世代 新美さん夫婦
埼玉県杉戸町に暮らす、団塊世代の新美さん夫婦を取材。新美さん夫婦は、息子と一緒に暮らしているが、息子の収入は不安定である。新美さん夫婦の母親は介護が必要で、月に3万2千円の費用がかかっているうえに、住宅ローンや光熱費も支払わなければならず、月に10万円の赤字となっている。団塊世代の10人に1人が、50代でリストラを経験している。
専門家に聞く
宮本みち子教授が、日本は世界トップクラスに長寿化し、子供の世代が不安定な社会となったことから、団塊世代が家族の最後のとりでとなっているとコメントした。貯蓄額の格差がひろがっていて、20パーセントが百万円未満の貯蓄となっている一方、2千万円以上の貯蓄がある人が23パーセントいる。
団塊世代 青山さん(68)
埼玉県三郷市に住む、母親を介護する団塊世代の男性を取材。母親の介護のために、男性は預金を切り崩して生活しているが、月に7万円の赤字となっている。団塊世代の親は、低年金や無年金が少なくない。
藤森克彦さんは、介護保険サービスを拡充することで、介護離職を防ぐべきだと述べた。宮本みち子教授が、老後破産の負の連鎖で、真ん中の世代がつぶされることを防止するために、団塊世代のプレッシャーを解くことが必要だと述べた。