コンサートで「耳栓」を使うと難聴予防に有用
若年層の難聴増加に対策を
HealthDay News2016年4月19日 (火)配信 小児科疾患耳鼻咽喉科疾患
耳栓を使えば、大音量の音楽コンサート後に生じうる一過性の難聴を予防できることが、ユトレヒト大学医療センター(オランダ)のWilko Grolman氏率いる研究チームにより確認された。
米国では実際、10代の難聴患者が1988年以来31%増加している。この傾向は、コンサート、フェスティバル、ナイトクラブといった場所で大音量の音楽を聴くことが増えていることがその理由の1つだという。
今回の研究は、野外の音楽フェスティバルに4時間半にわたり参加した51人(平均年齢27歳)を対象とした。半数を無作為に選択し、耳栓を使用してもらった。フェスティバル中の平均騒音レベルは100 dBで、この騒音レベルは聴力に悪影響を及ぼすことがわかっている。
フェスティバル後、耳栓を使用しなかった人の約半数(42%)が一過性の難聴と診断されたが、耳栓を使用した人では8%に留まった。さらに、コンサート後の耳鳴りの発生率は、耳栓を使用しなかった人では40%だったが、耳栓を使用した人ではわずか12%だった。
Grolman氏は、「この結果は、娯楽のための音楽が大音量である場合に、耳栓が一過性難聴の予防に有効だと裏づけるものだ。したがって、耳栓の使用を積極的に促し、難聴の予防を進めるべきである」と述べている。
本研究の論文は「JAMA Otolaryngology-Head & Neck Surgery」オンライン版に4月7日掲載された。
若年層の難聴増加に対策を
HealthDay News2016年4月19日 (火)配信 小児科疾患耳鼻咽喉科疾患
耳栓を使えば、大音量の音楽コンサート後に生じうる一過性の難聴を予防できることが、ユトレヒト大学医療センター(オランダ)のWilko Grolman氏率いる研究チームにより確認された。
米国では実際、10代の難聴患者が1988年以来31%増加している。この傾向は、コンサート、フェスティバル、ナイトクラブといった場所で大音量の音楽を聴くことが増えていることがその理由の1つだという。
今回の研究は、野外の音楽フェスティバルに4時間半にわたり参加した51人(平均年齢27歳)を対象とした。半数を無作為に選択し、耳栓を使用してもらった。フェスティバル中の平均騒音レベルは100 dBで、この騒音レベルは聴力に悪影響を及ぼすことがわかっている。
フェスティバル後、耳栓を使用しなかった人の約半数(42%)が一過性の難聴と診断されたが、耳栓を使用した人では8%に留まった。さらに、コンサート後の耳鳴りの発生率は、耳栓を使用しなかった人では40%だったが、耳栓を使用した人ではわずか12%だった。
Grolman氏は、「この結果は、娯楽のための音楽が大音量である場合に、耳栓が一過性難聴の予防に有効だと裏づけるものだ。したがって、耳栓の使用を積極的に促し、難聴の予防を進めるべきである」と述べている。
本研究の論文は「JAMA Otolaryngology-Head & Neck Surgery」オンライン版に4月7日掲載された。