虐待児を一元的に支援 医師や弁護士がNPO設立
2019年3月29日 (金)配信共同通信社
虐待を受けた子どもの支援をワンストップで実施するNPO法人「神奈川子ども支援センターつなっぐ」が4月、横浜市に設立される。医師や弁護士ら専門家が、児童相談所や警察などの間に入り、必要なサポートをする。児童虐待を巡っては関係機関の連携が課題になっており、先進的な取り組みは注目を集めそうだ。
「得意分野はそれぞれ違う。連携しないと最善の支援はできない」と話すのは、代表理事になる神奈川県立こども医療センターの田上幸治(たのうえ・こうじ)医師(50)。子どもの虐待が疑われる場合、児相や学校、病院、警察などと情報共有し、医療や法的サポートなど必要な支援を調整する。児相の関わりが終わった後も、長期的に子どもをケアする。
これまで虐待された子どもは警察や児相から個別に事情を聴かれ、つらい体験を何度も話す必要があった。心身の負担を減らすため、一括して話を聞く「司法面接」の導入を目指す。内容は関係機関で共有し、法的証拠として用いることができるようにしたい考えだ。
ただ、司法面接の知識を持つ人は少なく、人材育成のために児童福祉関係者や弁護士ら司法関係者への研修を実施する。
児童虐待を受けた子どもの母親がドメスティックバイオレンス(DV)の被害者というケースもあり、親へのサポートも計画している。もう1人の代表理事に就任予定の飛田桂(ひだ・けい)弁護士(36)は「一つの機関で全てを担うのは不可能。子どもを中心に各機関をつなぎたい」としている。
2019年3月29日 (金)配信共同通信社
虐待を受けた子どもの支援をワンストップで実施するNPO法人「神奈川子ども支援センターつなっぐ」が4月、横浜市に設立される。医師や弁護士ら専門家が、児童相談所や警察などの間に入り、必要なサポートをする。児童虐待を巡っては関係機関の連携が課題になっており、先進的な取り組みは注目を集めそうだ。
「得意分野はそれぞれ違う。連携しないと最善の支援はできない」と話すのは、代表理事になる神奈川県立こども医療センターの田上幸治(たのうえ・こうじ)医師(50)。子どもの虐待が疑われる場合、児相や学校、病院、警察などと情報共有し、医療や法的サポートなど必要な支援を調整する。児相の関わりが終わった後も、長期的に子どもをケアする。
これまで虐待された子どもは警察や児相から個別に事情を聴かれ、つらい体験を何度も話す必要があった。心身の負担を減らすため、一括して話を聞く「司法面接」の導入を目指す。内容は関係機関で共有し、法的証拠として用いることができるようにしたい考えだ。
ただ、司法面接の知識を持つ人は少なく、人材育成のために児童福祉関係者や弁護士ら司法関係者への研修を実施する。
児童虐待を受けた子どもの母親がドメスティックバイオレンス(DV)の被害者というケースもあり、親へのサポートも計画している。もう1人の代表理事に就任予定の飛田桂(ひだ・けい)弁護士(36)は「一つの機関で全てを担うのは不可能。子どもを中心に各機関をつなぎたい」としている。