日々

穏やかな日々を

私を怒らせるのは誰? 怒りが生まれるそのワケは

2019年04月19日 23時14分14秒 | 仕事
私を怒らせるのは誰? 怒りが生まれるそのワケは
アピタル・田辺有理子 2019年4月16日06時00分

 医療や介護の現場で働く皆さん、「あの患者は気難しくてどうも苦手で……」などと話したりすることはありませんか。職種を問わず、言動がいちいち癪(しゃく)に障るという同僚や関係機関の職員、患者や利用者などに出会ったことはありませんか。

 私たちは「あの人が私を怒らせる」、あるいは「こんなことがあれば誰だって怒る」などと考えがちです。「誰か」や「その人の言動」、「何かの出来事」に怒る理由を探したくなりますが、実は「あの人」や「出来事」があなたを怒らせているのではありません。

 怒りが生じるには仕組みがあります。何かの出来事に遭遇したとき、私たちは自分の価値観に照らしてその出来事を意味づけします。その意味付けによって怒りが生じます。また同じ出来事でも意味づけによって怒りは生じないということもあり得ます。

 例えば看護師は入院している患者に何度もナースコールで呼ばれることがあります。これが繰り返されると次第に怒りが湧いてくるという人もいます。でも誰もが同じではありません。何度もナースコールで呼ぶ患者に対して苛立つ人もいれば、そうでない人もいます。「私は怒っているのに、あの人はどうして穏やかに対応できるのだろう」と思うような場面はありませんか 。それは、怒りが特定の誰かに起因しているのではないからです。
 「何度もナースコールで呼ぶ患者」や「ナースコールが鳴るという出来事」を自分がどう意味づけるのかによって、怒りが生じ、あるいは生じないのです。

 この意味づけには、自分の経験や、経験によって培われた価値観が影響します。
 繰り返されるナースコールで仕事を妨げられたと意味づける人もいると思います。多くの業務や患者のケアを時間内に終わらせるために、段取りを考えながら懸命に働いているなかで、ナースコールによってそれが中断されたことが引き金となり、「ナースコールで仕事の邪魔をされた」と怒るのです。
 別の人の意味づけはどうでしょう。何度もナースコールで呼ばれるのは、患者は助けを求めていると意味付けすることもできます。入院したばかりで、不安があるのかもしれません。目の前の患者に対応することは、看護師にとっては中心的な仕事です。困っている患者への対応を最優先にしたいという価値観を持っているとしたら、ナースコールは自分の出番と考えて、はりきって対応しようとするでしょう。この意味付けでは怒りは生じません。

 「あの人」や「出来事」をどう意味付けるかは人によって異なります。それは、怒りの原因が「あの人」や「出来事」によって決められるのではないことを意味します。 怒りの原因が「あの人」や「出来事」だとすれば、自分ではどうすることもできません。人は自分の思い通りには動いてくれませんから、それでは怒りをコントロールするのは難しくなります。反対に怒りは自分の意味付け次第だとすれば、この意味付けは自分で変えることができます。すなわち自分の怒りは自分でコントロールできるということです。

 仕事を繰り返し中断されることに怒りがわいてくる時は、心の中で「さあ、わたしの出番」と唱えてみるのも一つの方法です。言葉にすることで、少し、気持ちを切り替えられるかも知れません。
 怒りが生まれるか否か、あるいは怒りが生まれたときにその程度は、この意味付け次第で変えられるのです。


<アピタル:医療・介護のためのアンガーマネジメント・コラム>

http://www.asahi.com/apital/healthguide/anger/(アピタル・田辺有理子)
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庭のドウダンツツジ

2019年04月19日 23時03分54秒 | 草花
白いドウダンツツジ
スズランと同じ形の花だよ
今年は満開だね。

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可愛いヒヨドリ

2019年04月19日 22時55分26秒 | カメラ
ぴー!
ぴよぴよー!
ピー
ピヨピヨ!!!!!

毎朝
我庭はにぎやか

今朝も
こぶしの木にヒヨドリ。
花びらを食べにくる。

椿の花にも
木苺の実にも
当分賑やか。

でも、可愛いね。
下からは、黒色にしか見えないけれど
時につがいでもくるよ。

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お気に入りのチューリップ

2019年04月19日 22時48分48秒 | 草花
去年買ったチューリップが今年も花をいくつか付けた。
その中のお気に入り
春はやっぱりチューリップがないとね。





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子宮頸がん検診の有効性 完全ではなくても死亡率下げる

2019年04月19日 22時47分18秒 | ガン
子宮頸がん検診の有効性 完全ではなくても死亡率下げる
アピタル・酒井健司 2019年4月15日06時00分

 子宮頸(けい)がん検診は、乳がん検診・大腸がん検診とともに有効であることが国際的に認められているがん検診です。日本ではこの三つに加え、胃がん検診と肺がん検診も推奨されています。ただ、海外では胃がんが少ないこともありさほど議論にはなっていませんが、肺がん検診の有効性については異論があるのも事実です。

 しかし、たまに耳にする「がん検診は無意味だ」なんて主張はフェイクニュースのたぐいです。医師でも勉強不足であったり、あるいはわかっていながら注目を集めたいがゆえに、がん検診を否定したりする人もいるので注意が必要です。あくまでも、客観的な事実に基づいて意思決定をすべきです。
 子宮頸がん検診の有効性を示す研究はたくさんあります。たとえば、多重時系列研究といって教科書にも載っている古典的な研究では、異なる規模で子宮頸がん検診が行われた北欧各国での子宮頸がん死亡率の推移が比較されています(※1)。もっとも広い年齢層を対象に全国的な検診プログラムを行ったアイスランドでは、子宮頸がん死亡率は80%減少しました。
 がん死亡率に影響する要因は、治療法の進歩や、肥満・喫煙・性行動といったがんリスクに関係する生活習慣の変化など、検診以外にもたくさんあります。アイスランド一国だけだと、検診を開始した時期に子宮頸がん死亡率の減少をもたらす別の要因が偶然に重なっただけかもしれません。しかし、フィンランドとスウェーデンも同様にそれぞれ50%、34%の減少を認めました。
 さらに、検診の対象者に制限が設けられて人口の40%しか検診を受けなかったデンマークでは25%の減少にとどまり、5%しか検診の対象とならなかったノルウェーでは10%の減少に過ぎませんでした。検診をより広く行った国で子宮頸がん死亡率の減少が大きく、そうでない国では減少が小さいという事実は、組織化された子宮頸がん検診プログラムが子宮頸がん死亡を減らしたという結論を支持しています。
 こうした時系列研究だけでなく、同時代において検診を受けた集団と受けなかった集団の子宮頸がん死亡率を比較した研究(コホート研究)でも、子宮頸がん検診の有効性は示されています(※2)。ただし、検診を受けない対照群を設定するランダム化比較試験は、対照群に振り分けられた人たちが不利益を被るという倫理的な理由でほとんど行われていません。
 子宮頸がん検診には利益がある一方で、注意点もいくつかあります。一次検査で陽性だったが精密検査では正常である偽陽性は、心理的負担や検査に伴う苦痛をもたらします。また、過剰診断といって、治療をしなくても将来症状を引き起こしたり死亡の原因とならない病気を一定の割合で見つけてしまうことも、がん検診の害の一つです。利益と害を比較して利益が大きいときにがん検診は推奨されます。
 それに子宮頸がん検診は、子宮の深部に入り込む浸潤子宮頸がんやがん死を100%予防するわけではありません。検診を定期的に受けていても、子宮頸がんで亡くなる人もいます。子宮頸がん検診を広く行っている国で、子宮頸がん死亡率が下げ止まっているのはそのためです。
 HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンは、子宮頸がんの原因であるHPVの感染を防ぐことで、子宮頸がんの発症を抑えることが期待されています。前がん病変を減らすことはすでに示されており、検診に伴う害を軽減できますし、加えて、子宮頸がん以外のHPV関連疾患も予防できると考えられています。ただし、HPVにはさまざまなタイプがありワクチンで全部は防げません。なのでHPVワクチンを接種していても子宮頸がん検診は必要です。現在のところ、ワクチンと検診の組み合わせが世界標準の子宮頸がん予防です。
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紙おむつで体に毒がたまる? 子育て情報、真偽見極めて

2019年04月19日 22時35分19秒 | 
紙おむつで体に毒がたまる? 子育て情報、真偽見極めて
アピタル・森戸やすみ 2019年4月9日06時00分

 先日、私のクリニックに男の子を連れたお母さんが来ました。ある病気を心配して、受診したといいます。
3歳児神話や卒乳… 保育園入園が不安なパパママへ
小児科医ママの大丈夫!子育て
 「子どもの症状をネットで調べたら、ほとんどが心配ないと書いてありますが、深刻な病気が隠れている場合があるというものがあって、不安で受診しました」。お子さんに気になることがあった際に、インターネットで情報収集し、同じような気持ちになったことのある人は多いのではないでしょうか。
 今回のお子さんは幸い深刻な病気ではありませんでした。受診につながったという意味では良かったですが、ネットの情報が過度に本人とご家族を不安にさせました。逆に、本来なら病院を受診したり専門家に確かめたりするべきものなのに、間違った情報を得たばかりに不利益が生じることもあります。
 今は自分でスマホを使い、手軽に検索することができますが、正しい順に情報が出てくるわけではないのです。個人の意見であればもちろん注意しなければなりませんし、発信者が医師であっても、正す人がいなければ間違っていることがあります。
 ネット上にあふれる子育てや医療の情報を正しく選択するには、個人的なホームページよりは公的な医療機関が書いているものの方がより正確でしょうし、ネットの記事でも第三者が編集しているものの方が客観性がありわかりやすいでしょう。同じ病気について調べるときは、いくつかのサイトを比べてみることも大切です。
「経皮毒」「薬は怖い」…本当なの?
 ネットでよく見かける誤った育児情報には、独特の世界観があります。人工的なものはすべて悪く、自然なものがなんとなく素晴らしいとされています。でも、現代社会で人工的なものをすべて除いたら、日常生活に支障が出ますし、本来予防できる病気や感染症で命を落とすこともあるかもしれません。
 たとえば、皮膚を通じて体内に毒がたまるという「経皮毒」という言葉を見かけることがありますが、医学用語ではありません。ある薬学博士が提唱した考えで、紙おむつの合成界面活性剤が経皮毒となりかぶれを起こすというように使われていましたが、そんなことはありません。
 おむつかぶれは、排泄物によってふやけた肌に、うんちに含まれる酵素や細菌、おしっこに含まれる尿素やアンモニアによる刺激が原因となって起こるのであって、合成界面活性剤は関係ありません。むしろ、布おむつの方が蒸れるので、実際におむつかぶれのひどい患者さんには紙おむつにしてもらいます。「紙おむつや紙ナプキンを皮膚や粘膜にあてると、悪いものを吸収してしまう」、「子宮に悪いものがたまって冷える」というのもデマです。
 また、「薬は毒だから飲ませたくない」、「薬を飲ませると免疫力が下がる」、「薬を飲んだらデトックスが必要」というなんとなく良さそうな言葉を目にしたり耳にしたりして、薬に抵抗感を感じるという人もいます。 
 薬は飲まないに越したことはありませんが、飲まないと子どもにとってよくない場合があります。子どもがよくかかる溶連菌感染症は、放っておくと免疫反応によってリウマチ熱、血管性紫斑病、急性腎炎などを引き起こすことがあり、適切な抗菌薬の内服が必要です。乳幼児に多い、血管が炎症を起こす川崎病も、薬を使わなければ、冠動脈という心臓に栄養を与える大事な血管に動脈瘤を作ってしまうリスクが高くなります。造影検査のための造影剤や麻酔薬なども、正しい知識を得たうえで、使うかどうかを選択しなくてはいけません。

子どもを守るために、正しい情報を
 こういったテーマについて、私も著者に加わった『各分野の専門家が伝える子どもを守るために知っておきたいこと』という本があります。以前に出版され、この春に新書版が出ました。13人の各分野の専門家が、世間で言われているいろいろなことを本当かどうか説明している本なので、ぜひ手にとって見てみてください。(http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000321152)
 例えば、「ワクチンは毒だと聞きました」、「食品添加物は危険なもの?」、「体罰って必要でしょうか?」といった章があります。一度は聞いたことがあるけれど、実際のところどうなのか、ちょっとわからないという方が多いのではないかと思います。私も上で述べた「紙オムツやナプキンは有害?」、「薬は飲ませないほうがいい?」などのテーマで書きました。
 この本の「はじめに」で産婦人科医の宋美玄先生が書いていますが、子育て中の人には親きょうだい、友人知人だけでなく、通行人までが気軽にアドバイスをします。ほとんどが自分の経験だったり、見聞きしたりしたものを言っているだけで、正確さに欠けることが多いし、真面目な人ほど言われると気にしてしまいます。 
 私が外来や保健所・保育園の健診で会う、ワクチンや医療に否定的な保護者たちは、確かに子どものためによく考えています。しかし、よく考えるために手にとった本、検索したサイトがダメだったら、それをもとにした選択も子どもにとってよくないことになるでしょう。
 『子どもを守るために知っておきたいこと』の発刊当時の2016年は、こういったネットのうわさを医者に相談すると、鼻で笑われたり、「ネットなんか見るな」と言われたりしていました。しかし、今ではネット検索は普通のことで、専門家も発信する必要が認識されている時代です。いかに正しい情報を得るかが、お子さんの健康を守るためにとても大切になっています。

<アピタル:小児科医ママの大丈夫!子育て>

http://www.asahi.com/apital/column/daijobu/
(アピタル・森戸やすみ)
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乳幼児の斜視、視力発達損なう恐れ 立体感に影響も

2019年04月19日 22時32分12秒 | 
乳幼児の斜視、視力発達損なう恐れ 立体感に影響も
有料記事
大岩ゆり 2019年4月10日06時00分

 片方の目が内側や外側を向いてしまい、両目の視線が合致しない斜視。乳幼児期に起こると片方の目しか使わなくなり、視力の発達が損なわれる恐れがある。がんなどの重い病気が原因の場合もあり、早期の発見と治療が欠かせない。最近、乳幼児がスマートフォンなどのIT機器を見るようになり、専門医らが斜視との関連に注目している。
ネット依存症で体力低下 睡眠に影響、うつのリスクも
 東京都に住む男児(5)は3歳の時、朝起きてしばらくの間、左目が内側に寄っていた。母親(48)はその状態が3カ月続いたので心配して眼科を受診。左目が「内斜視」と診断され、しかも弱視だとわかった。
 原因は遠視だった。遠視だと、近くを見る時にピントを合わせようとして大きく目を寄せるため、内斜視になりやすい。男児は右目ばかりを使い、左目の視力が発達していなかった。
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カツオに何が? 食中毒件数1位のアニサキス

2019年04月19日 22時26分30秒 | 
カツオに何が? 食中毒件数1位のアニサキス
大村美香 2019年4月6日06時00分

 食中毒は、ウイルスや細菌が原因とするものが大部分。ところが、異変が起きました。昨年厚生労働省に報告された全国の食中毒事件で、寄生虫アニサキスによるものが最多となったのです。史上初のことです。

 食中毒を引き起こすのは、アニサキスの幼虫です。体長2~3cm、白い糸のような姿をして、サバやサンマなどの魚介類に住み着いています。幼虫がいる魚を生、あるいは生に近い状態で食べると、生きた幼虫が人の胃や腸の壁に入り込むことがあり、激しい腹痛や吐き気などの症状が出ます。虫を体内から取り除くと、症状は治まります。

 昨年2018年は468件で、総件数1330件のうち35%を占めました。17年の230件から倍増しています。

 増えた理由の一つは、アニサキスの知名度が高まっていること。2012年末に食品衛生法に基づく国への届け出の項目にアニサキスが入り、それ以降、食中毒統計でアニサキス食中毒の具体的な事件・患者数が明示されるようになりました。また2017年には芸能人がこの食中毒の体験を公表、話題を集めました。届け出すべき食中毒という認知が年々広まって、報告数が増えていると考えられます。

 ただ、昨年は他にも特別な現象が起きていました。それはカツオでの発生増。前年比10倍の100件に達しています。中でも旬の春、4~5月の発生が63件と半数以上を占めています。

 「これまでアニサキス食中毒を起こす魚と言えば、サバとサンマが代表格。私自身、カツオでの多発にはびっくりしました」と、東京大学名誉教授で目黒寄生虫館長の小川和夫さんは言います。大幅増を受けて厚労省が実施している、カツオによるアニサキス食中毒の要因と予防策に関する調査研究の研究代表者を務めています。
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