日々

穏やかな日々を

骨髄移植30年の幸せ 非血縁者間第1号・橋本さん「人々の希望に」

2019年09月16日 23時29分42秒 | 地域
骨髄移植30年の幸せ 非血縁者間第1号・橋本さん「人々の希望に」
地域 2019年9月13日 (金)配信読売新聞

ニュースメールを登録する
 骨髄バンクを通じた非血縁者間の骨髄移植第1号となった元白血病患者、橋本和浩さん(57)(堺市)が名古屋市内で移植手術を受けてから、13日で30年となる。国内の骨髄移植は既に2万3000例を超えた。「ここまで生きてこられた幸せを感じると同時に、ぼくが元気でいることが、多くの人の希望につながれば」と橋本さんは振り返った。(千田龍彦)
■適合者探し
 骨髄を移植するには、患者とドナーの白血球の型(HLA)が適合する必要があり、非血縁者間で適合するのは、型によっては1万人に1人のケースもある。橋本さんが慢性骨髄性白血病を発症した1988年にはまだ日本に骨髄バンクはなく、母校の「救う会」を通じて、協力を申し出た同窓生ら約3200人のHLAを調べてもらったが、適合者は見つからなかった。
 89年6月、症状が悪化し名古屋第一赤十字病院に入院。幸運だったのは、前年に「名古屋骨髄献血希望者を募る会」が発足してドナー登録が始まり、入院直前には患者登録も開始されるなど、名古屋を拠点に全国初の民間バンク「東海骨髄バンク」の設立準備が進んでいたことだった。
 7月に適合者が見つかり、9月13日に手術。血液型はABからドナーと同じOへ変わった。患者にとって移植日は「第2の誕生日」だ。
 退院後、体調の回復を待って、橋本さんは仕事に復帰し、95年に結婚。学生時代から好きだった登山も再開して、国内外の山に登頂した。その後、狭心症などの大病を患ったが、心臓バイパス手術を受けるなどして乗り越え、「25歳」の誕生日には長野県の蓼科山(2531メートル)の頂に立った。
■奇跡の対面
 東海骨髄バンクや、91年に発足した日本骨髄バンクでは、患者とドナーは互いに匿名のままだ。しかし、橋本さんには奇跡の対面が待っていた。97年9月、東京で開催された骨髄バンクのイベントで、壇上の橋本さんの求めに応じ、ドナーの田中重勝さん(70)(岐阜県大垣市)が名乗り出たのだ。
 田中さんは提供後、岐阜骨髄献血希望者を募る会をつくってボランティア活動を始めていた。現在は骨髄バンクを応援する全国骨髄バンク推進連絡協議会の理事長。2人は対面後に交流を深め、そろって講演にも出かけ「多くの人の善意と勇気で支えられる骨髄バンク」をアピールする。
 15日には名古屋市内で、第1号の移植に関わった医師やボランティアら関係者が集う。橋本さん、田中さんも出席する予定で、当時の思い出などを語り合うという。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

岸本氏らに慶応医学賞 リウマチ薬開発

2019年09月16日 23時20分16秒 | 大学
岸本氏らに慶応医学賞 リウマチ薬開発
2019年9月13日 (金)配信共同通信社

 慶応大は12日、医学や生命科学の優れた研究者を表彰する今年の慶応医学賞に、関節リウマチなど炎症性の病気に関わるタンパク質「インターロイキン6」(IL6)を発見し、リウマチ治療薬の開発につなげた岸本忠三(きしもと・ただみつ)・大阪大特任教授(80)ら2人を選んだと発表した。
 岸本氏は、IL6が免疫細胞に働き掛けて、異物を攻撃する抗体を作らせる仕組みを発見。関節リウマチや炎症性疾患、多発性骨髄腫など多くの病気と関わっていることを解明し、リウマチの治療薬トシリズマブ(商品名アクテムラ)の開発につなげた。
 受賞を受けて岸本氏は「世界で100万人以上の患者を苦痛から救っていることを大変うれしく思う」とのコメントを出した。
 また同大は、大腸がんの発生機構の解明に貢献したとして、オランダ・ユトレヒト大のハンス・クレバース教授(62)の受賞も決まったと発表した。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

iPSで皮膚老化解明へ 京大とディオール再生研究

2019年09月16日 23時14分19秒 | 大学
iPSで皮膚老化解明へ 京大とディオール再生研究
大学 2019年9月13日 (金)配信共同通信社

 人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使い、皮膚の老化や再生のメカニズムを解明しようと、京都大iPS細胞研究所と化粧品などを扱うパルファン・クリスチャン・ディオールは12日、京都市で記者会見し、共同研究を始めたと発表した。
 同社は加齢に伴う肌の変化などの分析に取り組んできた。同研究所が持つiPS細胞の技術を利用し、皮膚の再生や肌を若く保つための手法の開発を目指す。
 共同研究では、若い人や高齢者のiPS細胞から作製した皮膚細胞の状態をシャーレ上などで比較し、どんな要因がしわやたるみといった老化につながるのかを解析。今後、作製した皮膚細胞に、日常生活に伴う紫外線や湿度、温度などさまざまなストレスを加え、変化の過程や、再生に必要な物質も調べる計画だ。
 細胞内でエネルギー生産に関わるミトコンドリアが皮膚の老化に関与するとの報告もあるため、加齢がミトコンドリアに与える影響も分析する。生物の遺伝子を改変できるゲノム編集の技術を用いた研究もする予定。
 iPS細胞はさまざまな細胞に変化できる能力を持ち、組織を修復する再生医療研究や創薬への応用が進んでいる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

投票ボタン

blogram投票ボタン