息子が発症した難病「ドラベ症候群」の啓発に取り組むプロボクサー・馬場裕一さん 「時の人」
2019年9月19日 (木)配信共同通信社
鋭い右ストレートでダウンを奪うと、連打でコーナーに詰め2回TKO。沸き上がる歓声の中でトレーナーと抱き合う。患者家族会が作った「ドラベ症候群の日」のマークのうちわを掲げ、笑顔でポーズを取った。
8月、プロ復帰6戦で挙げた3勝目。デビューは22歳だったが初戦で敗れた後、ボクシングを離れていた。長男の琳輝(りんく)君(6)が発症した病気の啓発につなげたいと思い立ってライセンスを再取得し、昨年2月、約11年ぶりにリングに戻った。
同症候群は難治性てんかんの一つで、患者が2万~4万人に1人とされる指定難病。発熱などをきっかけに長時間のけいれん発作を繰り返す。死亡リスクがあるが、治療法は確立されていない。
「自分が闘う姿を通じ、一人でも多くの人にこの病気を知ってほしい。社会に理解され研究が進んでほしいから」。発作をいち早く鎮めるのに有効とされる経口薬が海外で使われており、家族会のメンバーらと日本での早期承認を求め、署名活動にも取り組む。
プロボクサーは原則37歳で定年だが、若手に交じって新人王を目指す。タイトルまであと2勝。9月27日、東京・後楽園ホールで次戦に臨む。
一試合でも多くリングに上がりたいと願う一方で、次に負けたら引退、の覚悟も。琳輝君ら3人の子供が成長するにつれ、一緒にいる時間を今まで以上に大切にしたいと思い始めている。
子供の寝顔を見届けた後、テレビのバラエティー番組を見るのが楽しみ。東京都出身、34歳。
2019年9月19日 (木)配信共同通信社
鋭い右ストレートでダウンを奪うと、連打でコーナーに詰め2回TKO。沸き上がる歓声の中でトレーナーと抱き合う。患者家族会が作った「ドラベ症候群の日」のマークのうちわを掲げ、笑顔でポーズを取った。
8月、プロ復帰6戦で挙げた3勝目。デビューは22歳だったが初戦で敗れた後、ボクシングを離れていた。長男の琳輝(りんく)君(6)が発症した病気の啓発につなげたいと思い立ってライセンスを再取得し、昨年2月、約11年ぶりにリングに戻った。
同症候群は難治性てんかんの一つで、患者が2万~4万人に1人とされる指定難病。発熱などをきっかけに長時間のけいれん発作を繰り返す。死亡リスクがあるが、治療法は確立されていない。
「自分が闘う姿を通じ、一人でも多くの人にこの病気を知ってほしい。社会に理解され研究が進んでほしいから」。発作をいち早く鎮めるのに有効とされる経口薬が海外で使われており、家族会のメンバーらと日本での早期承認を求め、署名活動にも取り組む。
プロボクサーは原則37歳で定年だが、若手に交じって新人王を目指す。タイトルまであと2勝。9月27日、東京・後楽園ホールで次戦に臨む。
一試合でも多くリングに上がりたいと願う一方で、次に負けたら引退、の覚悟も。琳輝君ら3人の子供が成長するにつれ、一緒にいる時間を今まで以上に大切にしたいと思い始めている。
子供の寝顔を見届けた後、テレビのバラエティー番組を見るのが楽しみ。東京都出身、34歳。