新型インフル、理解不十分 「重症化」知らない人も
2019年9月24日 (火)配信共同通信社
内閣府は20日、鳥などのウイルスが変異して発生し、数十年ごとに世界的大流行を起こしている新型インフルエンザについて「重症化する」などの特徴を「知っている」と答えた人の割合が半分に満たなかったとする世論調査結果を公表した。担当者は「理解が十分とは言えないので、情報提供に取り組んでいく」としている。
調査には1647人が回答。感染した場合、重症化する可能性があることを「知っている」と答えたのが45・1%、感染者が多数発生する可能性があることについては43・8%だった。「名前も聞いたことがない」と「聞いたことがあるがどういうものかは知らない」を合わせると4分の1近くに達した。
新型インフルエンザは、ほとんどの人が免疫を持たないため大流行を起こしやすく、1918年の「スペイン風邪」と呼ばれる流行では、世界で推計2千万人を超える死者が出たとされる。50年代と60年代にも社会に打撃を与えたほか、最近は2009年に豚のインフルエンザが変異した新型が発生した。
国は新型インフルエンザ等対策特別措置法を整備。流行時に都道府県知事が一定期間外出を自粛するよう要請できると定めている。食料品の買い物など以外の外出を控えられる期間を聞くと、78・6%が1週間以上と答え、「1カ月以上」という回答も10・7%あった。一方で、「2~3日程度」より短い期間を答えた人が20%近くおり、多くは仕事に支障が出ることを理由に挙げた。
2019年9月24日 (火)配信共同通信社
内閣府は20日、鳥などのウイルスが変異して発生し、数十年ごとに世界的大流行を起こしている新型インフルエンザについて「重症化する」などの特徴を「知っている」と答えた人の割合が半分に満たなかったとする世論調査結果を公表した。担当者は「理解が十分とは言えないので、情報提供に取り組んでいく」としている。
調査には1647人が回答。感染した場合、重症化する可能性があることを「知っている」と答えたのが45・1%、感染者が多数発生する可能性があることについては43・8%だった。「名前も聞いたことがない」と「聞いたことがあるがどういうものかは知らない」を合わせると4分の1近くに達した。
新型インフルエンザは、ほとんどの人が免疫を持たないため大流行を起こしやすく、1918年の「スペイン風邪」と呼ばれる流行では、世界で推計2千万人を超える死者が出たとされる。50年代と60年代にも社会に打撃を与えたほか、最近は2009年に豚のインフルエンザが変異した新型が発生した。
国は新型インフルエンザ等対策特別措置法を整備。流行時に都道府県知事が一定期間外出を自粛するよう要請できると定めている。食料品の買い物など以外の外出を控えられる期間を聞くと、78・6%が1週間以上と答え、「1カ月以上」という回答も10・7%あった。一方で、「2~3日程度」より短い期間を答えた人が20%近くおり、多くは仕事に支障が出ることを理由に挙げた。