カイコ使う抗HIV抗体、国内特許を共同出願
免疫生物研など、遺伝子組み換えカイコによる抗HIV抗体の製造に有効性確認
化学工業日報2019年10月10日 (木)配信 感染症
免疫生物研究所、熊本大学、国立研究開発法人の医薬基盤・健康・栄養研究所、バイオベンチャーのCURED(横浜市)は、抗エイズウイルス(HIV)抗体とその製造方法に関する国内特許の共同出願手続きを完了したと発表した。免疫生物研はCUREDと共同で、抗HIV抗体を遺伝子組み換えカイコで生産し、HIV感染症の治療薬として実用化することを目指している。このほど遺伝子組み換えカイコによる抗HIV抗体の製造に関して、その有効性が確認でき、同製造方法の知的財産権を確保するため、今回の特許出願に至ったとしている。
免疫生物研は医薬品の製造・品質管理基準(GMP)に対応したパイロットプラントである研究所を新設するなど治験薬製造への準備を進めている。遺伝子組み換えカイコによる医薬品製造については世界的にも前例がないため、原薬の品質を確保する独自の品質管理システムを考案。その妥当性に関して医薬品医療機器総合機構(PMDA)から同意を得ている。
遺伝子組み換えカイコにより生産した抗体は、高いADCC活性(抗体依存性細胞傷害活性)を有するなど優れた特徴があり、きわめて有望な医薬品候補物質とみる。とくに今回特許出願にいたった抗HIV抗体は、最も注力するパイプラインの一つとして早期の実用化につなげていく考えだ。
免疫生物研など、遺伝子組み換えカイコによる抗HIV抗体の製造に有効性確認
化学工業日報2019年10月10日 (木)配信 感染症
免疫生物研究所、熊本大学、国立研究開発法人の医薬基盤・健康・栄養研究所、バイオベンチャーのCURED(横浜市)は、抗エイズウイルス(HIV)抗体とその製造方法に関する国内特許の共同出願手続きを完了したと発表した。免疫生物研はCUREDと共同で、抗HIV抗体を遺伝子組み換えカイコで生産し、HIV感染症の治療薬として実用化することを目指している。このほど遺伝子組み換えカイコによる抗HIV抗体の製造に関して、その有効性が確認でき、同製造方法の知的財産権を確保するため、今回の特許出願に至ったとしている。
免疫生物研は医薬品の製造・品質管理基準(GMP)に対応したパイロットプラントである研究所を新設するなど治験薬製造への準備を進めている。遺伝子組み換えカイコによる医薬品製造については世界的にも前例がないため、原薬の品質を確保する独自の品質管理システムを考案。その妥当性に関して医薬品医療機器総合機構(PMDA)から同意を得ている。
遺伝子組み換えカイコにより生産した抗体は、高いADCC活性(抗体依存性細胞傷害活性)を有するなど優れた特徴があり、きわめて有望な医薬品候補物質とみる。とくに今回特許出願にいたった抗HIV抗体は、最も注力するパイプラインの一つとして早期の実用化につなげていく考えだ。