感染者の入院拒否、病院抜け出しに罰則案…100万円以下の罰金も
2021年1月9日 (土)配信読売新聞
政府は、新型コロナウイルス対策として、入院の勧告、自宅や宿泊施設での療養の要請に応じない感染者に対し罰則を設ける方針を固めた。そうした規定を盛り込んだ感染症法改正案を18日召集の通常国会に提出し、成立を図る考えだ。
国会内で8日開かれた、新型コロナ対策に関する政府・与野党連絡協議会で、政府が明らかにした。
現行法で、都道府県知事は新型コロナの患者を強制的に入院させることができる。しかし、患者が拒否したり、入院先から抜け出したりしても罰則はない。軽症者や無症状患者については自宅や宿泊施設で療養するよう求めているが、抜け出す事例は後を絶たない。
感染者が出歩くと更に感染拡大を招く恐れがあるため、罰則を新たに設けることで強制力を持たせる考えだ。
政府内には「100万円以下の罰金」を科す案などが浮上しており、与野党と今後協議する。