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「必要とする女性に届かない」 日本の緊急避妊薬

2022年07月09日 23時06分16秒 | 行政

「必要とする女性に届かない」 日本の緊急避妊薬

 2022年7月9日 (土)配信AFPBB News
 

【AFP=時事】望まない妊娠を回避するための緊急避妊薬(アフターピル)。性行為後72時間以内に服用すれば高い確率で妊娠を防げるとされているが、有効な時間内に日本でそれを手に入れることは決して容易ではない。太田恵(Megumi Ota)さん(43)も服用することができなかった。 「緊急避妊薬を飲みたかった、買いに行きたかったんですけれども、土日を挟んでしまったことや(中略)調整がつかないシフト制の仕事でクリニックに行けなくて、72時間以内の服用というのができなくて」とAFPに語った。「結局、運任せになってしまって、そのまま妊娠してしまった」  日本では緊急避妊薬の購入に医師の処方箋が必要だ。大半のクリニックが休診している週末を挟んでしまうと72時間以内の服用は難しくなる。保険も適用されないため、高い場合は2万円程度の費用がかかる。  そして中絶薬が承認されていない日本では、ひとたび妊娠してしまえば、金属やプラスチックの器具を使った外科的な処置が唯一の選択肢となる。  もともと避妊に協力的でなかった当時のパートナーに妊娠したことを伝えると、反応は冷淡だった。太田さんは中絶手術を受けるしか仕方のない状況に置かれた。 「『緊急』とついている以上、お休みのクリニックのドアをたたいて、お薬くださいと言ってくれるんだったらいいですけど、そういうわけでもないので、非常に手に入れられない状況だと思います。なんのための『緊急』なのかな」  政府は昨年10月、医師の処方がなくても薬局で緊急避妊薬が購入できるようにするべきかについて本格的な議論を開始した。北米や欧州連合(EU)加盟国の大半、アジアの一部の国々などでは薬局での販売・購入が認められている。しかし、日本で積極的にアクセスを改善しようという産婦人科医は少ない。  厚生労働省の評価検討会議に提出された産婦人科医を対象にした調査によると、賛成の立場を示したのは8%以下、約半数が条件付きで賛成、4割以上が反対の立場を示している。性教育の不備や、緊急避妊薬が入手しやすくなるとコンドームの使用率が低下し、性感染症のリスクが高まる可能性などを懸念として挙げている。  日本の医療技術は世界トップクラスだが、世界経済フォーラム(World Economic Forum)の男女格差(ジェンダーギャップ)指数ランキングは156か国中120位だ。ジェンダーギャップ指数の評価対象には医療へのアクセスも含まれている。  太田さんは現在、妊娠や人工妊娠中絶、性暴力、ドメスティックバイオレンス(DV)など、性に関する傷つき体験を持った女性たちの自助グループを運営している。 「決定権がなぜか女性主軸ではなく、他の人に委ねられてしまっている。本当の意味で女性が自分の体を守ることにつながっていない」と話す。  避妊を含め性の健康に関する啓発活動を行うNPO「ピルコン(PILCON)」代表・染矢明日香(Asuka Someya)さん(36)は、日本の医療界では「女性を管理下に置いて指導するというようなパターナリズム(父権主義)が強い」と話す。  緊急避妊薬を入手しやすくすれば、若い女性が転売など悪用するかもしれないという不信感があるという。緊急避妊薬は、薬剤師の面前で服用しなければならない日本で唯一の薬だ。 ■安全な中絶は大切な権利  中絶の権利をめぐる議論は、世界的にも社会を分断する最大の論点の一つとなっている。米国では最近、連邦最高裁判所が、女性の人工妊娠中絶を憲法上の権利と認めた1973年の「ロー対ウェイド(Roe vs. Wade)判決」を覆す判断を下した。  日本では1948年に制定された優生保護法(現・母体保護法)によって中絶が合法化され、中絶実施は通常妊娠満22週未満まで認められている一方、配偶者やパートナーの同意を必要とする。例外が認められているのは、レイプやDVによる妊娠、あるいは配偶者・パートナーが死亡・行方不明の場合のみだ。  現在、人工妊娠中絶手術にかかる費用は約10万~20万円で、妊娠中期12週以降の場合はさらに高額になる。  英製薬会社ラインファーマ(Linepharma)は昨年、厚労省に対し、妊娠初期に使用可能な経口中絶薬の国内使用を認めるよう申請した。  バイエル薬品(Bayer Yakuhin)と東京大学(Tokyo University)は2019年、15~44歳の日本人女性の予定外妊娠は年間推計61万件に上るとの調査結果を発表した。  学生時代に中絶手術を経験した染矢さんは「すごく怖かった」と話した。中絶するにしても、もっといろいろな選択肢を安心して選ぶことができれば良かったとも述べた。  日本では、女性が能動的に使える避妊方法の選択肢も限られており、男性主体のコンドームが圧倒的に多い。低用量ピルは申請から何十年もかかって1999年にようやく承認された。男性機能不全(ED)治療薬バイアグラがわずか6か月で承認されたのとは対照的だ。  国連のデータ(2019年)によると、フランスでは約3割、タイでも2割近くの女性が使用している低用量ピルの日本での使用率は2.9%だ。  子宮内に挿入することで妊娠を防ぐIUDという器具にいたっては、0.4%の使用率にとどまり、避妊インプラントや避妊注射、避妊パッチといった選択肢は承認すらされていない。  女性が予定外の妊娠に直面し出産を望まない場合、安全な中絶を受けられることは大切な権利だと、染矢さんは考えている。 ■「ここから変えていかなければ」 「緊急避妊薬を薬局でプロジェクト」共同代表を務める産婦人科医の遠見才希子(Sakiko Enmi)さんは、政府は緊急避妊薬へのアクセス改善を早期に実現するべきだと主張する。  ノルレボ錠(後発薬はレボノルゲストレル錠)は排卵を抑制、または受精卵の着床を阻害する緊急避妊薬で、日本では10年以上前に承認されている。オンライン診療が可能だが「本当に必要とする人に届いていない」と遠見氏は指摘する。  緊急避妊薬を処方箋がなくても薬局で購入できる「要指導・一般用医薬品」とすることは、2017年の厚労省の検討会においても見送られた。 「産婦人科医のための薬ではなく、女性のための薬だから、女性自身が自己決定できるようにしていかなければいけない。そういう当たり前のことが、これまで国の議論でされてこなかったということは本当に絶望を感じました」と遠見さんは話す。 「でも、ここから変えていかなければいけない」 【翻訳編集】 AFPBB News

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安倍元首相、街頭演説中に散弾銃で撃たれ心肺停止か…41歳の男を逮捕

2022年07月09日 17時05分49秒 | 事故事件訴訟

安倍元首相、街頭演説中に散弾銃で撃たれ心肺停止か…41歳の男を逮捕

2022年7月8日 (金)配信読売新聞
 

 8日午前11時半頃、奈良市西大寺東町の近鉄大和西大寺駅前の路上で、参院選の街頭演説中だった自民党の安倍晋三・元首相(67)が、男に銃撃された。安倍元首相は救急車とドクターヘリで奈良県立医科大学付属病院(橿原市)に搬送された。消防によると、心肺停止の状態とみられる。

 警察関係者によると、安倍元首相は、背後から胸などを散弾銃で撃たれたとみられる。発砲音が2回あったとの情報がある。

 現場で警察官が男1人の身柄を確保し、午前11時32分、殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。

 男は、奈良市大宮町に住む職業不詳の山上徹也容疑者(41)。至近距離から発砲したとみられ、銃が見つかった。県警が奈良西署で取り調べを行う。

 現場では読売新聞の記者も参院選の取材中だった。安倍元首相が聴衆に囲まれて台の上で演説中に、銃のようなものを持った山上容疑者が後ろから近づいた。「ドーン」という大きな発砲音がして、安倍元首相がその場に倒れ込んだ。

 安倍元首相はこの日、午前11時20分頃から、自民党公認候補の応援演説に訪れていた。マイクを握り、自民党候補者の紹介を始めてまもなくして撃たれた。

 現場では、「救急車、救急車」「医療関係者、来てください」などと関係者のどなり声が響き、聴衆からは悲鳴が上がった。救急車は約15分後に到着した。

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死亡の安倍元首相、心臓に達する傷 奈良県医大が会見

2022年07月09日 15時54分14秒 | 事故事件訴訟

死亡の安倍元首相、心臓に達する傷 奈良県医大が会見

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【新型コロナ続報】島根第7波か1日最多755人 神戸大病院岩田教授「冷静で合理的な対策を」

2022年07月09日 15時39分43秒 | 地域

【新型コロナ続報】島根第7波か1日最多755人 神戸大病院岩田教授「冷静で合理的な対策を」

配信 山陰中央テレビ

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島根でコロナ感染者急増 広がる派生型、鳥取に波及

2022年07月09日 15時28分39秒 | 地域

島根でコロナ感染者急増 広がる派生型、鳥取に波及

2022年7月8日 (金)配信共同通信社
 

 島根県内で新型コロナウイルス感染者が急増している。感染が広がりやすいとされるオミクロン株の派生型「BA・5」の割合が増加しているほか、大規模なクラスター(感染者集団)の発生などが原因とされる。影響は隣接する鳥取県にも波及。専門家はさらなる感染拡大の可能性を指摘している。

 「全国に先駆けてBA・5が増えている。フロントランナーだ」。島根県の丸山達也(まるやま・たつや)知事は7日の定例記者会見で危機感をあらわにした。松江市や出雲市など県東部の4市に限定していた飲食店利用時の人数制限と時間制限を7日、県内全域に広げた。

 島根県内の1日当たりの感染発表数は6月中旬、数十人で推移していたが、6月23日に100人台に。28日に300人を超えて過去最多となり、その後も最多更新を繰り返して7月5日には753人となった。

 市町村別で最も多いのが出雲市で、松江市が続く。出雲市内の事業所で350人以上が感染するクラスターが発生。周辺地域への感染拡大につながった可能性がある。両市を管轄する二つの保健所は業務が逼迫(ひっぱく)し、濃厚接触者以外にも実施していた検査の一部を縮小した。

 県によると、5月はウイルスを解析した226人のうち4人からBA・5を検出した。わずか2%程度だったが、6月は156人中59人で30%超となり、感染が急拡大した6月22~27日に限定すると56人中43人で70%を超えた。

 東邦大の舘田一博(たてだ・かずひろ)教授(感染症学)は、BA・5への急激な置き換わりが島根県での感染拡大の原因とした上で「7月末から8月までにほとんどBA・5に置き換わり、さらなる感染増加を引き起こす可能性が高い」と指摘した。

 鳥取県では7日に219人の感染者が確認され、2日連続で過去最多を記録した。感染拡大傾向は島根県と接する米子市など県西部で顕著で、平井伸治(ひらい・しんじ)鳥取県知事は「いずれ県全域に及ぶ」と危機感を募らせている。

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