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急変前兆を察知し救命

2022年07月28日 23時13分52秒 | 地域

急変前兆を察知し救命 院内迅速対応システム導入 福井赤十字病院

 2022年7月28日 (木)配信福井新聞
 

 入院患者の容体が急変する前兆をいち早く察知して早期に医療介入する「院内迅速対応システム」(RRS)を福井県福井市の福井赤十字病院が導入している。早期介入により、患者の予期せぬ死亡を防いだり、状態悪化を回避したりすることにつながっている。

 RRSは、心停止をはじめとした多くの急変には前兆があるとされる点に着目したシステムだ。福井赤十字病院は2020年7月から導入。麻酔科、救急科、循環器科の医師10人と、研修プログラムを受けたベテラン看護師8人でつくるチーム(RRT)が平日の日中(午前8時半~午後5時)に活動している。

 同病院でのRRSの基本的な流れはこうだ。

 (1)一般病棟の看護師が、術後や集中治療室(ICU)退室後の患者、「何かおかしいな」と懸念を抱いた患者について、1分間の呼吸数や脈拍、血圧といった7項目のデータを「早期警告スコア」で評価。

 (2)スコアで中リスク(急変の可能性あり)、高リスク(急変の可能性が高い)の場合は、RRT看護師に連絡してRRSを起動。

 (3)RRT看護師は即時に患者の状態を確認・判断し、RRT医師と情報共有。

 (4)RRT医師は、必要があれば現場で初期対応を行い、主治医と連携してICUでの集中管理や病棟での治療継続などの方針を決定。

 平日日中は毎日、当番制でRRTの医師と看護師が1人ずつ待機する。看護師は呼び出しに備えるほか、全身麻酔による手術を受けた、ICUから退出したといった急変リスクのある患者をピックアップして病棟を訪問し、病棟看護師と情報交換や状態確認をしている。

 同病院では今年3月末までに、81回RRSが起動され、約3割の患者がICUに入室することになった。手術後に病棟で経過観察をしていた高齢女性は、急変の前兆を察知する上で重要な呼吸数が異常だったため、病棟看護師がRRSを起動。ICUへ運び込まれた。女性はその後順調に回復し、退院したという。

 RRSの導入は病棟看護師の負担軽減にもつながっている。「何かおかしい」と感じたら、主治医を通さなくても、迷わずにRRSを起動することができる。小松和人副院長は「いつも見ている病棟看護師が感じた『何か変だな』ということが大事。RRS導入で気軽に相談できるような体制になった」と話す。

 課題は、24時間365日体制を早急に整備すること。整備にはマンパワーが必要で、RRT看護師の育成を進めていく。小松副院長は「RRS導入前よりも明らかに早期の医療介入ができるようになった。より体制を充実させていきたい」と話していた。

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「現状で5類は無責任」 コロナの扱いで和歌山県知事

2022年07月28日 23時11分46秒 | ウイルス

「現状で5類は無責任」 コロナの扱いで和歌山県知事

 2022年7月28日 (木)配信紀伊民報
 

 和歌山県の仁坂吉伸知事は26日の定例記者会見で、新型コロナウイルスの感染症法上の分類を「2類相当」から「5類」に引き下げるべきだとの議論が出ていることについて「5類にすると、感染の拡大防止の手段がなくなる。将来的に毒性が強まる可能性が排除できず、特効薬がないのに引き下げるのは、無責任ではないか」と否定的な考えを示した。

 新型コロナの扱いを危険度が2番目に高い「2類相当」から季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げた場合、保健所や医療機関の負担は軽減されるが、医療費の公費負担や入院勧告などの対象から外れる。

 仁坂知事は引き下げについて「将来的にウイルスの毒性がさらに弱まり、インフルエンザのように手軽に飲める特効薬があることが条件で、それまでは保健医療行政が頑張るしかない」とした。その上で「5類にしろと言っておきながら、そこを何も言わない人は、命を軽んじているのではないかと思う」と話した。

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「コロナ感染で激しい嘔吐症状や腹痛を訴える子どもも」

2022年07月28日 23時09分31秒 | ウイルス

「コロナ感染で激しい嘔吐症状や腹痛を訴える子どもも」 徳島の小児科の現状は? 田山・県医師会感染対策委員長(小児科医)に聞く

地域 2022年7月28日 (木)配信徳島新聞
 

 徳島県が27日に発表した新型コロナウイルスの新規感染者数は931人で、1日当たり過去最多となった。約2割に当たる196人が10歳未満で、子どもの感染が目立つ。小児科の診療状況はどうなっているのか。求められる感染対策は何か。小児科医で県医師会感染症対策委員長の田山正伸氏(田山チャイルドクリニック院長)が徳島新聞の電話取材に応じた。

 ―田山チャイルドクリニック(徳島市)での診察で感染者の増加を感じますか。

 7月16~18日の3連休明け以降、抗原検査を受ける人の数が増え、陽性率も上がっている。概算だが、連休前は検査を受ける人が1日10人以下だったのが倍以上になった。陽性になる人は、連休前は受検者が10人いたら1、2人だったのが、今は20人が受けたら10人が陽性になるような状況だ。

 検査キットも注文してもなかなか届かない、あるいは注文した数が届かないという状況が先週から続いている。「ない」わけではないが、不足している。

 ―オミクロン株が主流になって以降、症状は軽症になっていると言われます。オミクロン株の中でも、今はBA・2などからBA・5へ移行しつつありますが、小児患者にはどのような症状が見られますか。

 発熱、咽頭痛、頭痛の症状を訴えるケースは多い。咳や鼻水もある。中には激しい嘔吐症状や腹痛を訴える子どももいる。

 子どもの場合、コロナ以外にもRSウイルスや手足口病、アデノウイルスによる体調不良も見られるが、人数としてはコロナの方がずっと多い。

 ―政府は行動制限はしない方針です。夏休みに入った中、家庭で求められる対策は。

 家庭内感染を除くと、どこでかかったか分からない例が多い。学校がある時期だと行動が決まってくるが、夏休みだと自由に行動できる。今のウイルスの感染力だと誰がかかってもおかしくない。軽症が多いものの、それでも高熱が出て、身体はきつい。後遺症が続くケースもある。

 政府は緊急事態宣言などは出さないかもしれない。しかし、例えば、普段接していない人と接することは避ける、換気が不十分な空間で大人数で過ごすことを避けるなど、自分の身を守るために自分で行動を抑制してほしい。

 感染者や濃厚接触者が増えるとエッセンシャルワーカーらも働けなくなり、社会が機能しなくなってしまう。

 ―医療機関の状況は。

 自宅療養する患者の健康相談や電話診療などをする「サポートドクター制度」(登録者350人)に登録し、患者を受け持っている。これまで私が担当する患者は10人以下だったが、今は20人近い。

 以前は県の入院調整本部が患者と担当医師をマッチングしていたが、これだけ患者が増えてくるとその作業や連絡に時間もかかる。県と医師会が話し合い、かかりつけ医が患者の検査をして陽性となれば、そのまま療養中のオンライン診療をするなど、サポートに入れるように仕組みを変え、対応できるよう努めている。

 猛暑で熱中症対策も必要になる。大規模なイベントがある夏休み中でもある。悪い条件が重なっている。患者数が増えると、重症患者や死者も増え、医療機関の負担も増えてくる。1日の新規感染者数が千人を超えるとどうなるのか、懸念している。

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4回目接種の有効性、感染予防で49%、重症化予防で86%

2022年07月28日 23時00分53秒 | 健康の保持増進

4回目接種の有効性、感染予防で49%、重症化予防で86%

BMJ2022年7月19日 (火)配信 一般内科疾患呼吸器疾患感染症
 

 

 カナダ・オンタリオ州の長期介護施設626施設の入所者(60歳以上、6万1344例)を対象に、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)オミクロン株感染に対するmRNAワクチン4回接種の有効性を検査陰性症例対照研究で評価した。

 その結果、検査でSARS-CoV-2オミクロン株感染陽性となった入居者1万3654例と陰性対照20万5862例を解析対象とした。84日以上前の3回目接種と比較した4回目接種後7日以上経過後の限界有効性(marginal effectiveness)は、感染に対して19%、症候性感染に対して31%、重症化に対して40%だった。(ワクチン未接種者と比較した)ワクチン接種者でのワクチンの有効性は追加接種のたびに増加し、4回目接種では感染に対して49%、症候性感染に対して69%、重症化に対して86%だった。

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日本のコロナ感染者、1週間で97万人…世界最多に

2022年07月28日 22時53分52秒 | ウイルス

日本のコロナ感染者、1週間で97万人…世界最多に

 2022年7月28日 (木)配信読売新聞
 

 世界保健機関(WHO)は27日、日本の新型コロナウイルスの新規感染者数が24日までの1週間で約97万人に上り、世界で最多だったと発表した。日本では感染力が強いオミクロン株の新系統「BA・5」により感染者が急増し、流行の「第7波」を迎えている。

 WHOによると、同期間の世界の感染者数は約661万人で、日本が約15%を占めた。米国が約86万人で続き、ドイツ約57万人、イタリア約53万人、フランス約51万人となっている。死者数が最も多かったのは米国の2637人で、日本は272人だった。

 WHOが管轄する地域別で最も多い「欧州」の感染者数は減少傾向にあり、世界全体でも前週よりわずかに減少した。ただ、各国の検査数が減少していることから、WHOは、報告された感染者数が実態より少ない可能性を指摘している。

 テドロス・アダノム事務局長は27日の記者会見で「コロナの死者はここ5週間、増加を続けている。感染の波により入院者が増えている国もある」と指摘し、ワクチン接種の重要性などを訴えた。(ジュネーブ支局 森井雄一)

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