Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ファルハド・バダルベイリの「スーシャ」を聴く

2013-11-22 06:09:08 | 古典~現代音楽その他の地域編
昨日もウォーキングを休みました。
今回からはその他の地域編に入りたいと思います。
今回は1947年アゼルバイジャン生まれのバダルベイリの、
2003年に作曲された「スーシャ」をとりあげる。
俳優シャムシ・バダルベイリの息子としてバクーで生まれ、
1967年にスメタナ・ピアノ国際コンクールで3位を受賞し、
ピアニストとして国際的な活動を始めた。
1969年にはアゼルバイジャン音楽院を卒業し、
その後モスクワ音楽院で2年間学んだ。
その後作曲活動も行い、ソ連人民芸術家など様々な賞を取り、
1971年からはアゼルバイジャン音楽院で教え、
1983年には教授となり、1991年には学長に就任した。
アゼルバイジャン音楽院は1991年よりバクー音楽アカデミーに改称された。
今回聴いたCDはジョアン・ロジャーズのソプラノ、
ドミートリー・ヤブロンスキー指揮、
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
「スーシャ」とはアゼルバイジャンの古代都市の名称で、
ここで起きた悲しい話をソプラノと管弦楽により表現していく。
フルートの悲しげな旋律を管弦楽が引き継いで、
そこにソプラノのヴォカリーズが絡んでいく。
途中からソプラノが歌詞を歌うようになり、
盛り上ったあと、最後は消え入るようにして終わる。
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アルフレッド・ヒルの弦楽四重奏曲第3番イ短調「謝肉祭」を聴く

2011-04-04 06:02:51 | 古典~現代音楽その他の地域編
昨日はウォーキングを休みました。
その他の地域編については、今回で終わりにします。
途中聴いたのは、1869年ニュージーランド生まれのヒルの作品。
弦楽四重奏曲第3番イ短調「謝肉祭」は、1912年に作曲された。
今回聴いたCDは、ドミニオン四重奏団の演奏による。
第一楽章「路上で」は、軽快で生き生きとした主題が奏され、
もう一つ穏やかで牧歌的な感じの主題が奏される。
これら二つの主題が展開部では変形されていくが、
旋律はロマン派的でドヴォルザークを想起させる感じだ。
再現部を経て最後は静かに消え入るようにして終わる。
第二楽章アンダンティーノは、ゆったりとしたテンポで、
ヴァイオリンが歌うように叙情的な旋律を奏でていく。
それは美しい旋律で、どこか懐かしい感じもする。
第三楽章スケルツォは、ヴァイオリンがかわいいらしい感じの旋律を
リズミカルに奏で、もう一つは牧歌風で生き生きとした旋律が奏でられ、
二つの旋律が交互に現れて、最後は冒頭の主題が奏されて終わる。
第四楽章終曲は、舞踏的で軽快な主題が奏されて始まる。
もう一つは叙情的な旋律で、徐々に躍動的な感じになる。
ユニゾンで旋律が奏される部分もあり、変化をつけながら、
冒頭の旋律ともう一つの旋律が繰り返し交互に現れ、
軽快に盛り上がりをみせながら、最後は堂々とした感じで終わる。

なお、今回までとりあげたその他の地域編のCD等の情報は、
以下のアドレスの各分野のところで赤字NEWで示してあります。
http://www1.ocn.ne.jp/~bocchi07/ongaku-kenkyu.html
参考にしていただければ幸いです。
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ギヤ・カンチェリの交響曲第5番を聴きながら、鶴ヶ峰から二俣川まで歩く

2011-04-03 07:53:32 | 古典~現代音楽その他の地域編
昨日は鶴ヶ峰駅から二俣川まで歩きました。
途中聴いたのは、1935年グルジア生まれのカンチェリの作品。
交響曲第5番は、1976年に作曲された一楽章制の作品である。
今回聴いたCDは、ヤンズーク・カヒーゼ指揮、
グルジア国立交響楽団の演奏による。
冒頭ハープシコードによる新古典主義風の演奏に始まり、
それが弦楽器の突然の荒々しい大音量にさえぎられる。
もう一つは神秘的で宗教的な感じの音楽が登場し、
そしてティンパニの叩く音に続き、民族主義風の音楽が、
金管楽器も加わり荒々しく演奏されて、
これらの要素が交互に現れて曲は進行していく。

やがて激しさを増しながら、盛り上がりをみせるが、
いったん静まり、再びそれぞれの要素の音楽が顔を出し、
絡み合いながら、徐々に盛り上がりをみせ、
時にはショスタコーヴィチ的な部分もみせる。
それが終わったあと静まり弦のピチカートとハープの音が聴こえ、
回想風の音楽となり、弦楽器中心にやや感傷的な旋律が流れていく。
やがてハープが一定のリズムを打ち、弦楽器や他の楽器も絡み、
その一定のリズムを他の楽器が受け継いでいき、
そのリズムはやがて軍隊的な部分を示していく。
しばらくすると再びハープシコードの冒頭の演奏に始まり、
最初に登場した要素の旋律がそれぞれ再現されていく。
やがて、金管楽器と打楽器中心に盛り上がりをみせクライマックスを築き、
いったんおさまったあとは穏やかな音楽となり、やさしく鐘の音が響く。
弦楽器と木管楽器中心に静かに奏され、最後ハープシコードの音の響きで終わる。
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ダグラス・リルバーンの交響曲第1番を聴きながら、三枚町から西谷まで歩く

2011-04-02 10:34:31 | 古典~現代音楽その他の地域編
昨日は三枚町から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1915年ニュージーランド生まれのリルバーンの作品。
交響曲第1番は、1949年に作曲され、1951年に初演された。
今回聴いたCDは、ジェイムズ・ジャッド指揮、
ニュージーランド交響楽団の演奏による。
第一楽章アレグロ・ノン・トロッポは、ソナタ形式で書かれているようだ。
短い序奏部はティンパニの叩く音に続き、トランペットがファンファーレのように響く。
そのあと提示部に入り弦楽器中心にシベリウスを思わせるような躍動的な主題が現れる。
金管楽器も加わり華やかさも加え、盛り上がる主題である。
第二主題は弦楽器と木管楽器によって示される叙情的な旋律である。
これも金管楽器が加わり、盛り上がりをみせる部分である。
ティンパニが叩く音で展開部に入り、二つの主題をもとに変形していく。
明るく生き生きとした音楽は、雄大な大自然を感じさせるようでもある。
再び主題が現れてティンパニの叩く音の中、
金管楽器が加わり最後は盛り上がりをみせて終わる。

第二楽章アンダンテ・コン・モートは、叙情的であり、
ゆったりとした旋律が弦楽器により奏されて始まる。
もう一つはクラリネットにより奏される牧歌的な旋律で、
これら旋律をもとにやはりシベリウス風な音楽が展開される。
中間部でフルートなど木管楽器群によって展開される部分は美しい。
最後は弦楽器中心に穏やかな感じで終わる。
第三楽章アレグロは、金管楽器と打楽器による激しい音のあと、
弦楽器により軽快で生き生きとした旋律が奏でられ、
そのあとやや暗い感じの旋律が弦楽器により奏され、
オーボエやフルートなど木管楽器がそれに絡んでいく。
金管楽器が加わりやや華やかさを加えるが、
そのあとも弦楽器と木管楽器により主題が繰り返されていく。
弦楽器が躍動感ある音楽を展開するが、金管楽器と打楽器も時々加わり、
雄大な感じをみせながら、盛り上がりをみせて華やかな中で最後終わる。
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ペーター・スカルソープの「オセアニアより」を聴く

2011-04-01 03:26:30 | 古典~現代音楽その他の地域編
昨日は一日忙しく、ウォーキングを休みました。
今回とりあげるのは、1929年生まれのオーストラリアの作曲家スカルソープの作品。
「オセアニアより」は、1970年に作曲され、2003年に改訂された。
日本のために作曲され、「太陽の音楽」として知られている作品のようだ。
今回聴いたCDは、ジェイムズ・ジャッド指揮、
ニュージーランド交響楽団の演奏による。
汽笛のような笛の音に続き、拍子木と打楽器によりリズムが刻まれ、
やがてそれは徐々に激しいリズムへと発展し、荒々しくなっていく。
ストラヴィンスキーの「春の祭典」を感じさせるように、
金管楽器も加わり、激しい音楽になり盛り上がりをみせたあと、
静まってからは弦楽器の上に金管楽器と打楽器が荒涼とした音楽を奏で、
最後は冒頭の笛の音が再び現れて終わる。
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