Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ヨハン・バプティスト・ヴァンハルの交響曲ニ短調(Bryan.d1)を聴く

2017-09-27 06:11:43 | 古典~現代音楽オーストリア編
今回取り上げるのは、1739年生まれのヴァンハルが、
作曲した交響曲ニ短調(Bryan.d1)である。
今回聴いたCDはコンチェルト・ケルンの演奏による。
第一楽章アレグロは、悲しげな旋律で始まる。
疾風怒濤を感じさせる速い動きで進んでいく。
それはモーツアルトの交響曲第25番を感じさせる。
駆け抜けていくような疾走感がたまらなくよい。
第二楽章アリオーソ,マ・ノン・レントは、
優雅な感じの旋律が弦楽器と管楽器により奏でられて始まる。
旋律は繰り返されていき、牧歌的な雰囲気を出していく。
第三楽章メヌエットは、短調のメヌエット主題で始まる。
その主題が繰り返されたあと、明るい中間部のトリオに入る。
ここでは木管楽器と金管楽器が活躍し、大らかな感じである。
そして冒頭のメヌエット主題が繰り返されて終わる。
第四楽章プレストは、激しい感情のあふれる旋律で始まる。
対照的な明るい旋律も出て、盛り上がりをみせる。
この二つの主題による提示部を繰り返した後、
二つの主題を中心に展開され、最後は力強く終わる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アントン・エーベルルの交響曲ハ長調w.o.n.7を聴く

2017-09-14 05:55:57 | 古典~現代音楽オーストリア編
今回取り上げるのは、1765年生まれのエーベルルが、
1785年に作曲した交響曲ハ長調w.o.n.7である。
今回聴いたCDはコンチェルト・ケルンの演奏による。
エーベルルはウィーンに生まれ、
幼い頃からピアニストとしての才能を発揮し、
モーツアルトに才能を認められ弟子入りし、友人となった。
1796年からはサンクトペテルブルクに赴き、
ロシアの宮廷楽長、皇室付き作曲家として活躍した。
1803年以後作曲した作品がウィーンで上演され、
大成功をおさめると彼の名声は高まっていった。
そのような中、敗血病で亡くなっている。
第一楽章アレグロ・コン・ブリオは、
弦楽器と金管楽器による力強い主題で始まる。
モーツアルトの交響曲第41番を思わせる感じだ。
リズミックな部分もみられ、斬新さも感じる。
展開部に入り、主題が変形されていき、
その展開の手法もなかなか素晴らしい。
最後も華やかな中、堂々と終わる。
第二楽章アンダンテ・グラツィオーソは、
弦楽器が明るく優雅な旋律を奏でて始まり、
フラウト・トラヴェルソなどの楽器が絡んでいく。
平和な感じで進行し、最後も穏やかに終わる。
第三楽章アレグロ・アッサイは、軽快な旋律で始まり、
金管楽器や打楽器も加わり、力強く華やかな感じである。
途中モーツアルトの交響曲第35番の第一楽章の冒頭の部分が出て、
驚きもするが、モーツアルトへの敬意なのか、
最後は盛り上がって力強く堂々と終わる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヨゼフ・シュトラウスのワルツ「ディナミーデン(秘めたる引力)」作品173を聴く

2015-05-23 23:01:15 | 古典~現代音楽オーストリア編
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは1827年オーストリア生まれの作曲家、
ヨゼフ・シュトラウスが1865年に作曲したワルツ、
「ディナミーデン(秘めたる引力)」作品173である。
今回聴いたCDはルドルフ・ケンペ指揮、
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
ヴァイオリンが旋律をゆったりと奏でる序奏に始まり、
いったん盛り上がったところで静まり、主部に入る。
ヴァイオリンがワルツのリズムに乗って主題を奏でていく。
優雅さと華やかさが混じりながら、最後は盛り上がって堂々と終わる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アレクサンダー・フォン・ツェムリンスキーの交響曲第1番ニ短調を聴きながら、二俣川から緑園都市まで歩く

2015-05-18 05:44:21 | 古典~現代音楽オーストリア編
昨日は二俣川から緑園都市まで往復で歩きました。
途中聴いたのは1871年オーストリア生まれの作曲家、
ツェムリンスキーが1981・92年頃に作曲した交響曲第1番ニ短調である。
今回聴いたCDはルドヴィート・ライテル指揮、
スロヴァキア放送交響楽団の演奏による。
第一楽章アレグロ・マ・ノン・トロッポは、
ゆったりとした感じの序奏で始まり、
そのあと力強く現れる叙情的な第一主題で始まり、
それとは対照的な穏やかで牧歌的な第二主題が現れる。
提示部が終わると展開部に入り、第一主題を中心に、
ドラマティックな展開がされていくが、
このあたりはワグナー風な部分を感じさせる。
金管楽器が鳴り響くところはブルックナー風ともいえるかもしれない。
最後は第一主題が繰り返されて、最後は穏やかに終わる。
第二楽章スケルツォ(アレグロ・スケルツァンド)は、
舞踏風の旋律が繰り返されたあと、中間部では牧歌的な旋律が現れる。
徐々に金管楽器も加わり盛り上がりをみせたあと、
再び冒頭の舞踏風の旋律が繰り返されて、最後力強く終わる。
第三楽章「とても心を込めてそしてゆるやかに」は、
弦楽器によりゆったりとした旋律が奏でられて始まる。
しかし、途中で金管楽器や打楽器が加わり、
ドラマティックに盛り上がる部分もみられる。
オペラの中の音楽を思わせるような耽美的なところもあり、
最後は弦楽器中心に穏やかな感じで終わる。
ライテル盤はここでなぜか終わりであるが、
他の盤は(コンロン盤など)は第四楽章まであるので、以下に触れる。
第四楽章モデラートは、オーボエが奏でる旋律で始まる。
弦楽器とオーボエ・金管楽器とのやりとりが続き、
そのあと弦楽器が伸びやかな旋律を奏でていく。
盛り上がるところ、穏やかな部分が繰り返され、
徐々に盛り上がりをみせて、最後力強く終わる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イニャース・ジョジェフ・プレイエルの交響曲ニ短調B.147を聴く

2015-05-17 10:04:08 | 古典~現代音楽オーストリア編
一昨日、昨日と仕事に追われ、ウォーキングを休みました。
やっとそれが終わって一息ついているところです。
今回取り上げるのは1757年オーストリア生まれの作曲家、
プレイエルが1791年に作曲した交響曲ニ短調B.147である。
今回聴いたCDはマティアス・バーメルト指揮、
ロンドン・モーツァルト・プレーヤーズの演奏による。
第一楽章マエストーソ-アレグロ・コン・スピリート・クワジ・プレストは、
悲しみに満ちた、しかし堂々とした序奏で始まる。
そして主部に入り、弦楽器が力強く生き生きとした第一主題を奏でていく。
続いて弦楽器が優しく愛らしい感じの第二主題を奏でて、
提示部が終わると展開部に入り、第一主題から展開されていく。
モーツアルトに似た優雅な部分とベートーヴェンに似た力強さを感じる。
最後は力強く、堂々とした感じで終わる。
第二楽章アダージョは、弦楽器が叙情的な旋律を奏でて始まる。
中間部は木管楽器やホルンも絡んで優雅な感じになる。
弦楽器が再び叙情的な旋律を奏で、木管楽器が絡み、最後穏やかに終わる。
第三楽章メヌエット・エ・トリオ(アレグレット)は、
弦楽器が優雅で舞踏風のメヌエット主題を奏でて始まる。
トリオはホルンとフルートが活躍し、牧歌的な感じである。
弦楽器とフルートが旋律を対話するように奏でていくのがいい。
再び最初のメヌエット主題が奏でられて、最後力強く終わる。
第四楽章ロンド(アレグロ)は、弦楽器が生き生きとした旋律を奏でて始まる。
ホルンやオーボエ・フルートなど木管楽器も絡んでいく。
短調に転じたりもしながら、変化をつけていき、軽快に進行していく。
ティンパニの音とともに盛り上がって、最後は堂々とした感じで終わる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする