今回取り上げるのは1872年生まれのスクリャービンが、
1900年に作曲した交響曲第1番ホ長調作品26である。
聴いたCDはステファニア・トツィスカのメゾ・ソプラノ、
マイケル・マイヤーズのテノール、ウェストミンスター合唱団、
リッカルド・ムーティ指揮、フィルハーモニア管弦楽団の演奏による。
第一楽章レントは、弦楽器による淡いゆらめきの音で始まる。
そして、その中からクラリネットの音が現れ、旋律を奏でていき、
それをフルート、ヴァイオリンなどの楽器が引き継いでいく。
自然の風景を思わせるかのように、フルートなど木管楽器が絡んでいき、
やがて独奏ヴァイオリンがゆったりと旋律を奏で、甘美で美しい。
第二楽章アレグロ・ドラマティーコは、力強い旋律から始まる。
甘美的で牧歌的な部分と、金管楽器と打楽器による力強い部分と、
が交互に入り、ドラマティックな展開をしていき、ワグナー風でもある。
第三楽章レントは、再び第一楽章の雰囲気に戻る感じで、
弦楽器のゆらめく音の上でクラリネットが旋律を奏でて始まる。
やがて高揚していくところやそれが静まる部分はワグナー風である。
ロマンティックな部分が溢れており、耽美的である。
第四楽章ヴィヴァーチェは、軽快な弦楽器の旋律に、
金管楽器や木管楽器が絡みながら始まる。
中間部は木管楽器が活躍し、牧歌的な感じである。
再び冒頭の旋律が現れて、最後は可愛らしく終わる。
第五楽章アレグロは、重々しく情熱的な旋律で始まる。
この楽章も耽美的な部分が続き、高揚したあと最後力強く終わる。
第六楽章アンダンテは、フルートのすがずがしい感じの音で始まる。
このあたりは第一楽章の冒頭と同じ感じであるが、これに続いてアルト独唱が、
「おお、神と崇高なる芸術と調和の至高の象徴よ、
そなたの前にわれわれは捧げものとして賛辞を送る」と歌い始め、
続いてテノール独唱が入り、独唱と二重唱が続いていく。
この詩はスクリャービンが自ら書いた芸術の卓越性を讃えるものである。
そして、終わりの方で合唱が入り、芸術を讃えていき、
フーガ的な展開をしていき、高揚したところで終わる。
1900年に作曲した交響曲第1番ホ長調作品26である。
聴いたCDはステファニア・トツィスカのメゾ・ソプラノ、
マイケル・マイヤーズのテノール、ウェストミンスター合唱団、
リッカルド・ムーティ指揮、フィルハーモニア管弦楽団の演奏による。
第一楽章レントは、弦楽器による淡いゆらめきの音で始まる。
そして、その中からクラリネットの音が現れ、旋律を奏でていき、
それをフルート、ヴァイオリンなどの楽器が引き継いでいく。
自然の風景を思わせるかのように、フルートなど木管楽器が絡んでいき、
やがて独奏ヴァイオリンがゆったりと旋律を奏で、甘美で美しい。
第二楽章アレグロ・ドラマティーコは、力強い旋律から始まる。
甘美的で牧歌的な部分と、金管楽器と打楽器による力強い部分と、
が交互に入り、ドラマティックな展開をしていき、ワグナー風でもある。
第三楽章レントは、再び第一楽章の雰囲気に戻る感じで、
弦楽器のゆらめく音の上でクラリネットが旋律を奏でて始まる。
やがて高揚していくところやそれが静まる部分はワグナー風である。
ロマンティックな部分が溢れており、耽美的である。
第四楽章ヴィヴァーチェは、軽快な弦楽器の旋律に、
金管楽器や木管楽器が絡みながら始まる。
中間部は木管楽器が活躍し、牧歌的な感じである。
再び冒頭の旋律が現れて、最後は可愛らしく終わる。
第五楽章アレグロは、重々しく情熱的な旋律で始まる。
この楽章も耽美的な部分が続き、高揚したあと最後力強く終わる。
第六楽章アンダンテは、フルートのすがずがしい感じの音で始まる。
このあたりは第一楽章の冒頭と同じ感じであるが、これに続いてアルト独唱が、
「おお、神と崇高なる芸術と調和の至高の象徴よ、
そなたの前にわれわれは捧げものとして賛辞を送る」と歌い始め、
続いてテノール独唱が入り、独唱と二重唱が続いていく。
この詩はスクリャービンが自ら書いた芸術の卓越性を讃えるものである。
そして、終わりの方で合唱が入り、芸術を讃えていき、
フーガ的な展開をしていき、高揚したところで終わる。