今回取り上げるのはショスタコーヴィチが、
1953年に作曲した交響曲第10番ホ短調作品93である。
聴いたCDはパーヴォ・ヤルヴィ指揮、
シンシナティ交響楽団の演奏による。
第一楽章モデラートは、低弦の重々しい音型で始まる。
音型の繰り返しの中、クラリネットが寂しげな旋律を奏でていく。
やがて、金管楽器と打楽器が加わり、盛り上がりを見せ、
そのあと再び沈み込んだような旋律が繰り返され、
今度はフルートが新たな旋律を奏でて、
これを弦楽器が引き継ぎ、盛り上がっていく。
その後これらの旋律をもとにした展開部に入り、
徐々に盛り上がりをみせていき、最高潮に達する。
高揚する部分と静まった部分を繰り返しながら、
最後は冒頭部分の音型が繰り返され、静かに終わる。
第二楽章アレグロは、弦のせかすような音型に乗り、
狂乱したような荒々しい旋律が奏でられる。
駆け抜けていくような疾走感のある音楽である。
この楽章についてはクールな感じのヤルヴィ盤よりも、
狂乱ぶりを伝えるムラヴィンスキー盤の方がいいと思う。
第三楽章アレグレットは、舞踏風の旋律で始まる。
木管楽器、弦楽器全体とその旋律を引き継いでいく。
ホルンの音が何かを思い起こさせるような感じで繰り返される。
舞踏風の旋律が再び現れて、お祭り騒ぎのような感じの中、
その旋律が繰り返されながら、徐々に荒々しい感じになっていく。
舞踏的な旋律を奏でる弦楽器とそれに絡んでいく金管楽器、
この扱いについてはヤルヴィ盤はなかなか明快でいいと思う。
再びホルンが響き、舞踏的な旋律と絡んでいき、
タムタムの鈍い響きが聴こえてくるが、
この辺も録音の良さもあって、ヤルヴィ盤はいい。
第四楽章アンダンテ-アレグロ・モルトは、
低弦部による序奏で始まり、オーボエの悲しげな旋律が現れる。
この悲しげな旋律はフルートにも引き継がれたあと、
ファゴットが旋律を引き継ぎ、オーボエ、フルートへと移る。
木管楽器の中でその旋律が引き継がれていったあと、
クラリネットのおどけた音に続き、
元気のある明るい旋律が弦楽器により現れる。
木管楽器にも引き継がれながら、
行進曲風なリズムに乗って勢いをつけていく。
もう一つの旋律はロシア的な感じを持たせる旋律である。
そして第二楽章を思わせるような部分も現れたあと、
序奏の部分も現れ、再びファゴットが行進曲風のリズムの中、
明るい旋律を奏でて、クラリネットがそれを引き継いでいく。
それぞれの旋律が再現された後、金管楽器が加わり、
徐々に盛り上がりをみせ、ティンパニが響く中、力強く終わる。
1953年に作曲した交響曲第10番ホ短調作品93である。
聴いたCDはパーヴォ・ヤルヴィ指揮、
シンシナティ交響楽団の演奏による。
第一楽章モデラートは、低弦の重々しい音型で始まる。
音型の繰り返しの中、クラリネットが寂しげな旋律を奏でていく。
やがて、金管楽器と打楽器が加わり、盛り上がりを見せ、
そのあと再び沈み込んだような旋律が繰り返され、
今度はフルートが新たな旋律を奏でて、
これを弦楽器が引き継ぎ、盛り上がっていく。
その後これらの旋律をもとにした展開部に入り、
徐々に盛り上がりをみせていき、最高潮に達する。
高揚する部分と静まった部分を繰り返しながら、
最後は冒頭部分の音型が繰り返され、静かに終わる。
第二楽章アレグロは、弦のせかすような音型に乗り、
狂乱したような荒々しい旋律が奏でられる。
駆け抜けていくような疾走感のある音楽である。
この楽章についてはクールな感じのヤルヴィ盤よりも、
狂乱ぶりを伝えるムラヴィンスキー盤の方がいいと思う。
第三楽章アレグレットは、舞踏風の旋律で始まる。
木管楽器、弦楽器全体とその旋律を引き継いでいく。
ホルンの音が何かを思い起こさせるような感じで繰り返される。
舞踏風の旋律が再び現れて、お祭り騒ぎのような感じの中、
その旋律が繰り返されながら、徐々に荒々しい感じになっていく。
舞踏的な旋律を奏でる弦楽器とそれに絡んでいく金管楽器、
この扱いについてはヤルヴィ盤はなかなか明快でいいと思う。
再びホルンが響き、舞踏的な旋律と絡んでいき、
タムタムの鈍い響きが聴こえてくるが、
この辺も録音の良さもあって、ヤルヴィ盤はいい。
第四楽章アンダンテ-アレグロ・モルトは、
低弦部による序奏で始まり、オーボエの悲しげな旋律が現れる。
この悲しげな旋律はフルートにも引き継がれたあと、
ファゴットが旋律を引き継ぎ、オーボエ、フルートへと移る。
木管楽器の中でその旋律が引き継がれていったあと、
クラリネットのおどけた音に続き、
元気のある明るい旋律が弦楽器により現れる。
木管楽器にも引き継がれながら、
行進曲風なリズムに乗って勢いをつけていく。
もう一つの旋律はロシア的な感じを持たせる旋律である。
そして第二楽章を思わせるような部分も現れたあと、
序奏の部分も現れ、再びファゴットが行進曲風のリズムの中、
明るい旋律を奏でて、クラリネットがそれを引き継いでいく。
それぞれの旋律が再現された後、金管楽器が加わり、
徐々に盛り上がりをみせ、ティンパニが響く中、力強く終わる。