今回取り上げるのはショスタコーヴィチが、
1969年に作曲した交響曲第14番ト短調作品135である。
聴いたCDはガリーナ・ヴィシネフスカヤのソプラノ、
マルク・レシェティンのバス、ルドルフ・バルシャイ指揮、
モスクワ室内管弦楽団の演奏による1969年10月6日のライブ録音である。
第1楽章「深き淵より」(アダージョ)は、
弦楽器による序奏に続き、バス独唱が歌い始める。
効果的なコントラバスの音にヴァイオリンが絡み、
ロルカの詩に基づく死のイメージがバスによって歌われる。
第2楽章「マラゲーニャ」(アレグレット)は、
前楽章の静のイメージとは対照的で動のイメージで、
せわしく動く弦楽器の動きに合わせ狂乱したように、
ソプラノ独唱によりロルカの詩に基づく歌が、
舞踏的な旋律にのって歌われる。
第3楽章「ローレライ」(アレグロ・モルト)は、
バス独唱とソプラノ独唱により歌われる。
アポリネールの詩に基づく歌が、荒々しく、
軽快なテンポで、行進曲風な伴奏に乗って歌われる。
鐘が鳴り、そのあとはゆったりとしたテンポとなる。
最後チェロの音が残り、次の楽章に続く。
第4楽章「自殺者」(アダージョ)は、
チェロ独奏の伴奏に乗ってソプラノ独唱により、
アポリネールの詩に基づく歌が歌われていく。
やがて伴奏に弦楽合奏も加わるが、そのあともチェロ独奏が、
ソプラノ独唱に絡んでいき、最後は消え入るように終わる。
第5楽章「用心して」(アレグレット)は、シロフォンの音と、
打楽器による行進曲風のリズムの中、ソプラノ独唱が歌う。
アポリネールの詩に基づく歌は、塹壕で死ぬ兵士を歌っている。
第6楽章「マダム、ごらんなさい!」(アダージョ)は、
バス独唱とソプラノ独唱が対話風に歌っていく。
アポリネールの詩に基づく歌で、ドラマティックである。
第7楽章「ラ・サンテ監獄にて」(アダージョ)は、
バス独唱によりアポリネールの詩に基づく歌が続く。
ここでもコントラバスなど低弦の音が効果的に使われる。
この音は監獄のイメージといっていいのだろうか。
第8楽章「コンスタンチノープルのスルタンへのザポロージェ・
コサックの返事」(アレグロ)も、アポリネールの詩に基づく。
弦楽器の鋭い音と、バス独唱により展開されていく。
第9楽章「おお、デーリヴィク、デーリヴィク」(アンダンテ)は、
キュヘルベーケルの詩に基づくもので、キュヘルベーケルは、
プーシキンの友人で、デーリヴィクも同じく友人であった。
デーリヴィクはデカブリストの乱に参加し、シベリアの流刑地で亡くなった。
弦楽合奏の序奏のあと、デーリヴィクに呼びかけるように歌われる。
最後のチェロとコントラバスによる五重奏が効果的である。
第10楽章「詩人の死」(ラルゴ)は、リルケの詩に基づくもので、
弦楽合奏の前奏に続き、ソプラノ独唱が歌って始まる。
ヴィブラフォンの音が途中で効果的に使われる。
第11楽章「結び」(モデラート)も、リルケの詩に基づくもので、
カスタネットと弦楽合奏の軽快な伴奏の上で、
バス独唱とソプラノ独唱が「死は全能」と歌って始まり、
盛り上がったところでトムトムが衝撃的に鳴り響いて終わる。
1969年に作曲した交響曲第14番ト短調作品135である。
聴いたCDはガリーナ・ヴィシネフスカヤのソプラノ、
マルク・レシェティンのバス、ルドルフ・バルシャイ指揮、
モスクワ室内管弦楽団の演奏による1969年10月6日のライブ録音である。
第1楽章「深き淵より」(アダージョ)は、
弦楽器による序奏に続き、バス独唱が歌い始める。
効果的なコントラバスの音にヴァイオリンが絡み、
ロルカの詩に基づく死のイメージがバスによって歌われる。
第2楽章「マラゲーニャ」(アレグレット)は、
前楽章の静のイメージとは対照的で動のイメージで、
せわしく動く弦楽器の動きに合わせ狂乱したように、
ソプラノ独唱によりロルカの詩に基づく歌が、
舞踏的な旋律にのって歌われる。
第3楽章「ローレライ」(アレグロ・モルト)は、
バス独唱とソプラノ独唱により歌われる。
アポリネールの詩に基づく歌が、荒々しく、
軽快なテンポで、行進曲風な伴奏に乗って歌われる。
鐘が鳴り、そのあとはゆったりとしたテンポとなる。
最後チェロの音が残り、次の楽章に続く。
第4楽章「自殺者」(アダージョ)は、
チェロ独奏の伴奏に乗ってソプラノ独唱により、
アポリネールの詩に基づく歌が歌われていく。
やがて伴奏に弦楽合奏も加わるが、そのあともチェロ独奏が、
ソプラノ独唱に絡んでいき、最後は消え入るように終わる。
第5楽章「用心して」(アレグレット)は、シロフォンの音と、
打楽器による行進曲風のリズムの中、ソプラノ独唱が歌う。
アポリネールの詩に基づく歌は、塹壕で死ぬ兵士を歌っている。
第6楽章「マダム、ごらんなさい!」(アダージョ)は、
バス独唱とソプラノ独唱が対話風に歌っていく。
アポリネールの詩に基づく歌で、ドラマティックである。
第7楽章「ラ・サンテ監獄にて」(アダージョ)は、
バス独唱によりアポリネールの詩に基づく歌が続く。
ここでもコントラバスなど低弦の音が効果的に使われる。
この音は監獄のイメージといっていいのだろうか。
第8楽章「コンスタンチノープルのスルタンへのザポロージェ・
コサックの返事」(アレグロ)も、アポリネールの詩に基づく。
弦楽器の鋭い音と、バス独唱により展開されていく。
第9楽章「おお、デーリヴィク、デーリヴィク」(アンダンテ)は、
キュヘルベーケルの詩に基づくもので、キュヘルベーケルは、
プーシキンの友人で、デーリヴィクも同じく友人であった。
デーリヴィクはデカブリストの乱に参加し、シベリアの流刑地で亡くなった。
弦楽合奏の序奏のあと、デーリヴィクに呼びかけるように歌われる。
最後のチェロとコントラバスによる五重奏が効果的である。
第10楽章「詩人の死」(ラルゴ)は、リルケの詩に基づくもので、
弦楽合奏の前奏に続き、ソプラノ独唱が歌って始まる。
ヴィブラフォンの音が途中で効果的に使われる。
第11楽章「結び」(モデラート)も、リルケの詩に基づくもので、
カスタネットと弦楽合奏の軽快な伴奏の上で、
バス独唱とソプラノ独唱が「死は全能」と歌って始まり、
盛り上がったところでトムトムが衝撃的に鳴り響いて終わる。