Mars&Jupiter

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アントン・フィルス(フィルツ)の交響曲ト短調を聴く

2017-09-11 07:16:22 | 古典~現代音楽ドイツ編
今回取り上げるのは、1733年生まれのフィルス(フィルツ)が、
作曲した交響曲ト短調で、1760年パリで出版された。
彼はアイヒシュテット生まれで、
インゴルシュタット大学で法学・神学を学び、
チェロ奏者として活躍した人物である。
今回聴いたCDはコンチェルト・ケルンの演奏による。
第一楽章アレグロは、悲しげな第一主題で始まる。
第二主題は少し明るい感じであり、この対比の部分は、
モーツァルトの交響曲第25番を想起させる。
短い展開部を経て、最後力強く終わる。
第二楽章アンダンテは、優雅な旋律で始まる。
弦楽器の旋律に木管楽器が絡んで終わる。
第三楽章メヌエットは、やはりモーツアルトの
交響曲第25番を想起させる旋律が奏でられる。
明るい対照的なトリオの部分をはさんで、
最初のメヌエット主題が繰り返されて終わる。
第四楽章アレグロ・アッサイは、弦楽器により、
速く駆け抜けるような主題が奏でられていく。
時期的なことを考えるとこの作品を、
モーツアルトがどこかで聴いて、影響を受け、
交響曲第25番を作曲したのではないか
とさえ思ってしまうほど似た部分を感じる。
コメント
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