Mars&Jupiter

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フェリクス・ドレーゼケの交響曲第4番ホ短調「喜劇的な交響曲」WoO38を聴く

2022-01-16 10:25:29 | 古典~現代音楽ドイツ編
今回は1835年ドイツ生まれのドレーゼケが、
1912年に作曲した交響曲第4番ホ短調WoO38である。
この交響曲は作曲されたが、出版されず作品番号はない。
Symphonia Comicaという副題がついているが、
Comicaは「こっけいな」とか「喜劇の」という意味のようなので、
「こっけいな交響曲」とか「喜劇的な交響曲」ということだろう。
聴いたCDの演奏はイェルク=ペーター・ヴァイグレの指揮、
ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団である。
第一楽章「速く、燃えるように」は、力強く堂々とした主題で始まる。
全般的にロマンティックな旋律で、流れるように進んでいく。
生き生きとした旋律を弦楽器が奏で、金管楽器が鳴り響き、
華やかさを加えながら、最後力強く終わる。
第二楽章「遅く、穏やかに」は、弦楽器が甘美な旋律を奏でて始まる。
木管楽器がそれに軽快に絡みながら優雅な感じとなり、
のどかな感じは金管楽器の吹奏で加えられていく。
全体的に明るく、最後は穏やかに終わる。
第三楽章スケルツォ「生き生きとして、はつらつと」は、
弦楽器の流れるような旋律は優雅な感じを醸し出し、
木管楽器や金管楽器が加わり、軽やかさや荒々しさを加えていく。
中間部は民謡風の舞踏的な旋律が奏でられ印象的である。
冒頭の軽やかな旋律が再び奏でられ、最後力強く終わる。
第四楽章「活気に満ち、速く」は、弦楽器の軽快で明るい旋律で始まり、
金管楽器も入り、華やかさも加わり盛り上がりをみせる。
このあたりは、ワグナー的な部分を見ることができる。
弦楽器と金管楽器中心に進んでいき、盛り上がって最後力強く終わる。
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