Mars&Jupiter

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フランツ・シュミットの交響曲第1番ホ長調を聴く

2022-04-16 17:47:32 | 古典~現代音楽オーストリア編
本日は三回目のワクチン接種を済ませました。
なので外には出ず、家でゆっくりと過ごします。
今回取り上げるのは1874年生まれのフランツ・シュミットが、
1896年から1899年にかけて作曲した交響曲第1番ホ長調である。
この作品は1902年1月25日にウィーンで初演された。
聴いたCDはネーメ・ヤルヴィ指揮、デトロイト交響楽団の演奏による。
第一楽章「非常にゆっくりと-非常に元気よく」は、
金管楽器の吹奏により始まり、それを弦楽器が引き継ぎ、
そのあとトランペットのソロが鳴り響く。
そのあと提示部に入りホルンの吹奏に続き、
金管楽器と弦楽器が力強い第一主題を奏でていく。
ここはワグナー風もしくはブルックナー風である。
それを受けて穏やかな感じの第二主題が奏でられていく。
提示部は繰り返されて、そのあと展開部に入る。
再現部で二つの主題が奏でられ、
最後は金管楽器が鳴り響き、華やかな感じで終わる。
第二楽章「ゆっくりと」は、弦楽器による抒情的な旋律で始まる。
クラリネットの甘美な旋律がそのあとに続き、
それを金管楽器と弦楽器がそっと支えていく。
そのあと旋律は感傷的な感じになっていき、
ここはブラームスやブルックナーの音楽を感じさせる。
ホルンの吹奏がそれを遮り、木管楽器の牧歌的な旋律が現れる。
弦楽器が明るく希望に満ちた旋律を奏で、
ホルンの吹奏がそれに絡んでいく。
しかし、再び感傷的な旋律が管楽器や弦楽器により奏でられる。
そしてトランペットがコラール風の旋律を奏でていき、
弦楽器もそれに呼応して明るい旋律を奏でていく。
そのあともコラール風の旋律は続き、フルートなど木管楽器が絡み、
弦楽器がそれを受け継ぎ最後静かに終わる。
第三楽章「速くそして軽やかに」は金管楽器とともに、
弦楽器が力強く舞踏的な旋律を奏でて始まる。
フルートによる愛らしい旋律も途中に入る。
中間は弦楽器による甘美な旋律が奏でられ、
木管楽器の旋律も牧歌的な感じである。
このあたりの音楽はマーラーや、
リヒャルト・シュトラウスを想起させる。
再び冒頭の舞踏的な旋律が現れて終わる。
第四楽章「生き生きと、しかし速くなく」は、
弦楽器により生き生きとした力強い旋律で始まる。
旋律は変形され展開されていく。
金管楽器によるコラール風の旋律も奏でられ、
主題の展開の手法はブラームスを感じさせもする。
その後フーガ風の展開になっていき、
金管楽器が加わり壮大な感じになっていき、
最後ティンパニの音が連打する中、
金管楽器が鳴り響いて盛り上がって終わる。
コメント
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