北アメリカの作曲家の作品をとりあげているが、
ここで南アメリカの作曲家の作品もあげておく。
今回は1903年生まれのルイス・ウンベルト・サルガードが、
1949年に作曲した交響曲第1番「アンデス」を取り上げる。
ルイス・ウンベルト・サルガードはエクアドルの作曲家である。
父が創設した国立音楽院で学び、1924年には卒業したようだ。
卒業後は音楽院の教授として教える一方で、
作曲家としては9つの交響曲を残している。
聴いたCDはミヒャエル・マイスナー指揮、
クエンカ交響楽団の演奏である。
第一楽章アレグロ・モデラート(サンファニート)は、
鐘の音で始まり、木管楽器とハープで民謡の旋律が奏でられる。
繰り返される鐘の音と民謡風の旋律がとても印象的である。
サンファニートとはエクアドルの伝統的な踊りである。
主題は確かに変形され展開されていき、確かに再現部もある。
だが、交響曲というイメージとは違う気がしてしまう。
何とも親しみやすい音楽に気持ちをとられてしまうが、
不思議な感じにさせてしまう楽章である。
最後は金管楽器中心に盛り上がったところで終わる。
第二楽章ラルゲット(ヤラビー)は、
第一楽章冒頭の鐘の音の旋律をホルンが奏でて始まる。
ヴァイオリンが切ない感じの旋律を奏でるが、
ヤラビーとはアンデス地域の哀歌のようで、
メスティーソ層で歌われたもののようだ。
木管楽器やチェロがその旋律を引き継いでいくが、
ここでも親しみやすい民謡的な舞踏的な旋律が奏でられていく。
ロマンティックに盛り上がるところもあり、
ヴァイオリンのソロが入り、最後は静かに終わる。
第三楽章アレグロ・センプリチェ(踊り、ヴィヴァーチェ)は、
オーボエが愛らしい旋律を奏で、金管楽器などの音と呼応する。
木管楽器が中心となって活躍し、舞踏的な旋律を奏でていく。
第四楽章フィナーレ-アレグロ・ヴィーヴォは、
やや荒々しい舞踏的な音楽で始まる。
このあたりはヒナステラを想起させるところある。
アルパソはエクアドル高地のダンス音楽であるが、
旋律はそれをもとにしているようではある。
鐘の音が鳴り、そのあとも荒々しい音楽が繰り返される。
金管楽器中心に高揚したところで最後突然終わる。
ここで南アメリカの作曲家の作品もあげておく。
今回は1903年生まれのルイス・ウンベルト・サルガードが、
1949年に作曲した交響曲第1番「アンデス」を取り上げる。
ルイス・ウンベルト・サルガードはエクアドルの作曲家である。
父が創設した国立音楽院で学び、1924年には卒業したようだ。
卒業後は音楽院の教授として教える一方で、
作曲家としては9つの交響曲を残している。
聴いたCDはミヒャエル・マイスナー指揮、
クエンカ交響楽団の演奏である。
第一楽章アレグロ・モデラート(サンファニート)は、
鐘の音で始まり、木管楽器とハープで民謡の旋律が奏でられる。
繰り返される鐘の音と民謡風の旋律がとても印象的である。
サンファニートとはエクアドルの伝統的な踊りである。
主題は確かに変形され展開されていき、確かに再現部もある。
だが、交響曲というイメージとは違う気がしてしまう。
何とも親しみやすい音楽に気持ちをとられてしまうが、
不思議な感じにさせてしまう楽章である。
最後は金管楽器中心に盛り上がったところで終わる。
第二楽章ラルゲット(ヤラビー)は、
第一楽章冒頭の鐘の音の旋律をホルンが奏でて始まる。
ヴァイオリンが切ない感じの旋律を奏でるが、
ヤラビーとはアンデス地域の哀歌のようで、
メスティーソ層で歌われたもののようだ。
木管楽器やチェロがその旋律を引き継いでいくが、
ここでも親しみやすい民謡的な舞踏的な旋律が奏でられていく。
ロマンティックに盛り上がるところもあり、
ヴァイオリンのソロが入り、最後は静かに終わる。
第三楽章アレグロ・センプリチェ(踊り、ヴィヴァーチェ)は、
オーボエが愛らしい旋律を奏で、金管楽器などの音と呼応する。
木管楽器が中心となって活躍し、舞踏的な旋律を奏でていく。
第四楽章フィナーレ-アレグロ・ヴィーヴォは、
やや荒々しい舞踏的な音楽で始まる。
このあたりはヒナステラを想起させるところある。
アルパソはエクアドル高地のダンス音楽であるが、
旋律はそれをもとにしているようではある。
鐘の音が鳴り、そのあとも荒々しい音楽が繰り返される。
金管楽器中心に高揚したところで最後突然終わる。