今回は1784年ドイツ生まれのフェルディナント・リースが、
1822年に作曲した交響曲(第8番)変ホ長調WoO30である。
この交響曲は作曲されたが、出版されず作品番号のない作品である。
本来であれば交響曲第6番となるはずだったかもしれない。
今回でリースの交響曲についてはすべてブログで触れたことになる。
聴いたCDはハワード・グリフィス指揮、
チューリヒ室内管弦楽団の演奏のものである。
第一楽章アダージョ・コン・モート-アレグロ・ヴィヴァーチェは、
序奏の部分は金管楽器とともに力強くゆったりと始まる。
弦楽器に木管楽器や金管楽器が絡みながら、壮大な感じで進み、
提示部に入ると弦楽器が生き生きとした主題を奏でていく。
対照的に陰影のある力強い主題も現れて、
まるで序曲のような劇的な展開をみせて盛り上がっていく。
ベートーヴェンの序曲を聴いているような感じである。
展開部の主題の展開の手法にも少し熟練している印象も受ける。
旋律が流れるように進んでいき、再現部に入り、
一気に盛り上がりをみせて最後は力強く終わる。
第二楽章アンダンテ・コン・モートは、
弦楽器の優しい旋律で始まり、木管楽器の明るい旋律がいい。
ホルンの吹奏ものどかでいいが、金管楽器で盛り上がるところもある。
シューベルトを思わせるような歌うような旋律で、
時には行進曲風に進行していき、最後は穏やかに終わる。
第三楽章スケルツォ(ヴィヴァーチェ)は、ホルンの吹奏で始まる。
弦楽器がそれを引き継いで旋律を奏でていき、金管楽器と絡んで、
時に力強く荒々しくなり、スケルツォらしい部分がみられる。
中間部はやや影がありながら、対照的な感じである。
ホルンの吹奏で冒頭の主題が再び繰り返され、最後は力強く終わる。
第四楽章フィナーレ(アレグロ)は、弦楽器の生き生きとした主題で始まる。
主題は様々な楽器に引き継がれていき、盛り上がりをみせもする。
主題が流れていくところはシューベルトを感じさせる一方、
盛り上がりの部分はベートーヴェンを感じさせたりもする。
中間部では対位法的な展開も見られてなかなか興味深い。
ところどころではやはりベートーヴェンの序曲のように、
劇的な盛り上がりもあり、オーボエのあと静かになり、
主題が繰り返されるなどし、最後力強く終わる。
1822年に作曲した交響曲(第8番)変ホ長調WoO30である。
この交響曲は作曲されたが、出版されず作品番号のない作品である。
本来であれば交響曲第6番となるはずだったかもしれない。
今回でリースの交響曲についてはすべてブログで触れたことになる。
聴いたCDはハワード・グリフィス指揮、
チューリヒ室内管弦楽団の演奏のものである。
第一楽章アダージョ・コン・モート-アレグロ・ヴィヴァーチェは、
序奏の部分は金管楽器とともに力強くゆったりと始まる。
弦楽器に木管楽器や金管楽器が絡みながら、壮大な感じで進み、
提示部に入ると弦楽器が生き生きとした主題を奏でていく。
対照的に陰影のある力強い主題も現れて、
まるで序曲のような劇的な展開をみせて盛り上がっていく。
ベートーヴェンの序曲を聴いているような感じである。
展開部の主題の展開の手法にも少し熟練している印象も受ける。
旋律が流れるように進んでいき、再現部に入り、
一気に盛り上がりをみせて最後は力強く終わる。
第二楽章アンダンテ・コン・モートは、
弦楽器の優しい旋律で始まり、木管楽器の明るい旋律がいい。
ホルンの吹奏ものどかでいいが、金管楽器で盛り上がるところもある。
シューベルトを思わせるような歌うような旋律で、
時には行進曲風に進行していき、最後は穏やかに終わる。
第三楽章スケルツォ(ヴィヴァーチェ)は、ホルンの吹奏で始まる。
弦楽器がそれを引き継いで旋律を奏でていき、金管楽器と絡んで、
時に力強く荒々しくなり、スケルツォらしい部分がみられる。
中間部はやや影がありながら、対照的な感じである。
ホルンの吹奏で冒頭の主題が再び繰り返され、最後は力強く終わる。
第四楽章フィナーレ(アレグロ)は、弦楽器の生き生きとした主題で始まる。
主題は様々な楽器に引き継がれていき、盛り上がりをみせもする。
主題が流れていくところはシューベルトを感じさせる一方、
盛り上がりの部分はベートーヴェンを感じさせたりもする。
中間部では対位法的な展開も見られてなかなか興味深い。
ところどころではやはりベートーヴェンの序曲のように、
劇的な盛り上がりもあり、オーボエのあと静かになり、
主題が繰り返されるなどし、最後力強く終わる。