<赤湯辛みそラーメン>
隣接する駐車場も店の裏のも店の前のもいっぱいで、久しぶりの路上駐車をやらかして店に向かう。
何名かのグループの代表だろうおばさんが小走りに追い抜いていく。一時間半くらい前に昼食をすませているわたしは悠然としたものだ。
米沢牛の上等な昼を食べ終わると、腹ごなしに、まずは米沢といえば上杉神社ということで参詣した。
天下統一できる器であった武田信玄の宿命のライバル、上杉謙信公である。
そしてさらに小野上温泉まで足をのばし、田んぼアートを観賞した。
ちょっと小さめだ。この田んぼアートは青森の南津軽が有名である。
よくよく見れば、なんと先ほど上杉神社で見た名君「上杉鷹山」公だった。
腹ごなしのダメ押しに「ルシオーレ小野川」の熱い湯にじっくり浸かってたっぷりと汗を流してから、食べにきたのである。
龍上海、米沢店。
店の前に廻りこむと、行列はない。
(なんとなんと、やっとこさ食べられるぞ!)
勇んで暖簾をくぐり店内へ。
入ってすぐにテーブル席が三つ、あとはカウンター席が十数席である。カウンター席の後ろに椅子があり、どうやらそこが店内での待ちスペースのようだ。
「ご注文はなにを?」
どうしたらいいか立ちすくんでいるのに、いきなり訊かれてびっくりしてしまう。辛みそらーめん、と注文の品を決めてはいるのだが座ってからにしてほしい。
初めての客とバレタようで、追い抜きおばさんが座っているカウンター席の後ろに座るようにいわれる。
待ち席から目の前にあるカウンターのメニューを一応見て、手をあげて「辛みそらーめん」を注文する。
ほどなく空いたカウンター席に移動する。一人客はこういうときに強い。おばさんはテーブルの空き待ちで、まだ座っている。
セルフサービスの水を取って、厨房の観賞体制に入る。
湯気をあげる大鍋の横のステンレス台にはらーめん丼がすごい数並べられている。縦一列四個として五列・・・ざっと二十くらいか。どうやらこの店は一斉につくるシステムらしい。客の注文の順番とか、注文内容とか間違えないのだろうか。
スープが次々と丼に投入され、いよいよ麺あげに取り掛かった。釜揚げ担当が麺を左端の列から順番に入れていき、二名のスタッフがトッピングし辛みそを載せる。女性従業員二名がそれを客に運ぶ。しかも誤りがないよう、客に出すさいに注文の確認もしている。それぞれが作業の段取りに無駄がなく、年季がはいった、流れるような熟練の動きである。
わたしの辛みそらーめんも順番どおりに運ばれてきた。
とりあえずそのままで食べる。なかなか美味しい。縮れ太麺の食感もたまらない。
次に辛みそを半分ほどよく溶かして賞味する。
(これは・・・)
辛みそを溶かして食べると、味が劇的に一変して、とにかく玄妙なものになる。特製味噌には大量のニンニクと唐辛子のパンチが効いている。
とくにニンニクが凄い。これは食べ終わったら強烈に匂いそうだ。
このラーメンを一緒に食べているカップルは相当な仲かも知れぬ、とくだらぬ考えがぽっと浮かんできて思わずカウンターを眺め廻してしまった。
さらに辛みそを全部溶かして、一気に食べていると大量のニンニクで汗が噴き出してくる。 辛みそも段階的に溶かしたので、辛みがすんなり味覚に馴染んだようだ。
ふぅむ・・・。
これって、旨い味噌ラーメンの範疇を超えた、別格の「元気」になるラーメンである。一度食べると「病みつき」になる、というのが思い切り腑に落ちた。
赤湯温泉にチェックインする前に、新装になった赤湯らーめん本店のそばを走ったら、午後四時近いというのに客が通りに長蛇の列をなしていた。
赤湯ラーメンを米沢で無理にでも食べてなんとも正解であった。
蕎麦も旨いがラーメンも冷やしラーメンなどいろいろバラエティに富んでいて驚かせる。山形、ジツに恐るべしだ。
→「米沢、米沢牛特撰ロースランチ」の記事はこちら
→「山形、冷やしラーメン」の記事はこちら
→「鶴岡ラーメン」の記事はこちら
→「赤湯温泉(1)」の記事はこちら
隣接する駐車場も店の裏のも店の前のもいっぱいで、久しぶりの路上駐車をやらかして店に向かう。
何名かのグループの代表だろうおばさんが小走りに追い抜いていく。一時間半くらい前に昼食をすませているわたしは悠然としたものだ。
米沢牛の上等な昼を食べ終わると、腹ごなしに、まずは米沢といえば上杉神社ということで参詣した。
天下統一できる器であった武田信玄の宿命のライバル、上杉謙信公である。
そしてさらに小野上温泉まで足をのばし、田んぼアートを観賞した。
ちょっと小さめだ。この田んぼアートは青森の南津軽が有名である。
よくよく見れば、なんと先ほど上杉神社で見た名君「上杉鷹山」公だった。
腹ごなしのダメ押しに「ルシオーレ小野川」の熱い湯にじっくり浸かってたっぷりと汗を流してから、食べにきたのである。
龍上海、米沢店。
店の前に廻りこむと、行列はない。
(なんとなんと、やっとこさ食べられるぞ!)
勇んで暖簾をくぐり店内へ。
入ってすぐにテーブル席が三つ、あとはカウンター席が十数席である。カウンター席の後ろに椅子があり、どうやらそこが店内での待ちスペースのようだ。
「ご注文はなにを?」
どうしたらいいか立ちすくんでいるのに、いきなり訊かれてびっくりしてしまう。辛みそらーめん、と注文の品を決めてはいるのだが座ってからにしてほしい。
初めての客とバレタようで、追い抜きおばさんが座っているカウンター席の後ろに座るようにいわれる。
待ち席から目の前にあるカウンターのメニューを一応見て、手をあげて「辛みそらーめん」を注文する。
ほどなく空いたカウンター席に移動する。一人客はこういうときに強い。おばさんはテーブルの空き待ちで、まだ座っている。
セルフサービスの水を取って、厨房の観賞体制に入る。
湯気をあげる大鍋の横のステンレス台にはらーめん丼がすごい数並べられている。縦一列四個として五列・・・ざっと二十くらいか。どうやらこの店は一斉につくるシステムらしい。客の注文の順番とか、注文内容とか間違えないのだろうか。
スープが次々と丼に投入され、いよいよ麺あげに取り掛かった。釜揚げ担当が麺を左端の列から順番に入れていき、二名のスタッフがトッピングし辛みそを載せる。女性従業員二名がそれを客に運ぶ。しかも誤りがないよう、客に出すさいに注文の確認もしている。それぞれが作業の段取りに無駄がなく、年季がはいった、流れるような熟練の動きである。
わたしの辛みそらーめんも順番どおりに運ばれてきた。
とりあえずそのままで食べる。なかなか美味しい。縮れ太麺の食感もたまらない。
次に辛みそを半分ほどよく溶かして賞味する。
(これは・・・)
辛みそを溶かして食べると、味が劇的に一変して、とにかく玄妙なものになる。特製味噌には大量のニンニクと唐辛子のパンチが効いている。
とくにニンニクが凄い。これは食べ終わったら強烈に匂いそうだ。
このラーメンを一緒に食べているカップルは相当な仲かも知れぬ、とくだらぬ考えがぽっと浮かんできて思わずカウンターを眺め廻してしまった。
さらに辛みそを全部溶かして、一気に食べていると大量のニンニクで汗が噴き出してくる。 辛みそも段階的に溶かしたので、辛みがすんなり味覚に馴染んだようだ。
ふぅむ・・・。
これって、旨い味噌ラーメンの範疇を超えた、別格の「元気」になるラーメンである。一度食べると「病みつき」になる、というのが思い切り腑に落ちた。
赤湯温泉にチェックインする前に、新装になった赤湯らーめん本店のそばを走ったら、午後四時近いというのに客が通りに長蛇の列をなしていた。
赤湯ラーメンを米沢で無理にでも食べてなんとも正解であった。
蕎麦も旨いがラーメンも冷やしラーメンなどいろいろバラエティに富んでいて驚かせる。山形、ジツに恐るべしだ。
→「米沢、米沢牛特撰ロースランチ」の記事はこちら
→「山形、冷やしラーメン」の記事はこちら
→「鶴岡ラーメン」の記事はこちら
→「赤湯温泉(1)」の記事はこちら
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