<若返りの湯>
いつも泊まっている温泉宿とはひと味違って、ひどく場違いな感じである。
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新潟から長野を旅してきたのだが、帰りに、たまにはずっと行っていない秩父でも寄ってみようと宿をとったのであった。温泉が良さそうで宿賃が安かったので選んだのだが、失敗だったかもしれない。
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秩父のスパ&リゾート施設「バイエル・星音の湯」には結婚式場、宿泊施設、日帰り温泉施設の三つがある。
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それにしても、温泉好きにはなんかもの凄いギャップがあるなあ・・・。この玄関口に、浴衣と下駄の出入りでは似合うまい。
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部屋は、あの玄関から想像できないほど意外と質素な感じで、広さも充分、わたしには落ち着けるものであった。
荷物を降ろすと、さっそく温泉に向かう。
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(あれ、なかなかいい温泉だぞ・・・)
これは嬉しい意外だ。
掛け湯をして身体を湯に沈めて、狂喜してしまう。
とろりとして美容液のような肌触りである。泉質はナトリウム塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉(弱アルカリ性低張性冷鉱泉)だ。
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この肌触り・・・新潟の長岡にある、女性客のリピーターが大挙して通うという蓬平(よもぎひら)の美肌温泉によく似ている。
なるほど・・・秩父の温泉の中でも泉質が最高で、入浴すると「若返る」と女性客から支持されているというのも得心できる。
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夕方、日帰り温泉施設「星音(せいね)の湯」に行ってみた。
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星音と名付けるとは、なかなかセンスのいい。
あまりにも満員盛況なので温泉はあきらめてレストランに入り、一番安いラーメンを食べた。チェックイン前に喫茶店でピラフを食べたので軽いもので充分なのだ。B&Bの宿泊なので、隣にこういう食事ができる施設があると助かる。メニューも豊富であった。
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この温泉がある秩父吉田は「龍星」と呼ばれるロケット花火で有名なところである。
愛知の豊橋に伝承される手筒花火とよく似ていて、打ち上げられたロケット花火がまるで龍の如き勢いであったことから龍勢と呼ばれるようになったそうだ。
祇園祭、高山祭と並び、十二月に行われる日本三大曳山祭「夜祭り」で有名な秩父だが、「龍勢祭り」は下吉田にある椋(むく)神社の例大祭で毎年十月に行われる知る人ぞ知る祭りである。
(こんな近くに蓬平温泉と似ているいい温泉があるなんて・・・)
秩父の温泉をちょっと侮っていたかもしれない。また秩父に来てみようかな。
翌朝、朝食をもりもり食べながら思うのであった。
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そして実際、数カ月して両神温泉を訪れたのである。
→「両神温泉(1)」の記事はこちら
→「両神温泉(2)」の記事はこちら
いつも泊まっている温泉宿とはひと味違って、ひどく場違いな感じである。
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新潟から長野を旅してきたのだが、帰りに、たまにはずっと行っていない秩父でも寄ってみようと宿をとったのであった。温泉が良さそうで宿賃が安かったので選んだのだが、失敗だったかもしれない。
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秩父のスパ&リゾート施設「バイエル・星音の湯」には結婚式場、宿泊施設、日帰り温泉施設の三つがある。
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それにしても、温泉好きにはなんかもの凄いギャップがあるなあ・・・。この玄関口に、浴衣と下駄の出入りでは似合うまい。
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部屋は、あの玄関から想像できないほど意外と質素な感じで、広さも充分、わたしには落ち着けるものであった。
荷物を降ろすと、さっそく温泉に向かう。
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(あれ、なかなかいい温泉だぞ・・・)
これは嬉しい意外だ。
掛け湯をして身体を湯に沈めて、狂喜してしまう。
とろりとして美容液のような肌触りである。泉質はナトリウム塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉(弱アルカリ性低張性冷鉱泉)だ。
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この肌触り・・・新潟の長岡にある、女性客のリピーターが大挙して通うという蓬平(よもぎひら)の美肌温泉によく似ている。
なるほど・・・秩父の温泉の中でも泉質が最高で、入浴すると「若返る」と女性客から支持されているというのも得心できる。
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夕方、日帰り温泉施設「星音(せいね)の湯」に行ってみた。
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星音と名付けるとは、なかなかセンスのいい。
あまりにも満員盛況なので温泉はあきらめてレストランに入り、一番安いラーメンを食べた。チェックイン前に喫茶店でピラフを食べたので軽いもので充分なのだ。B&Bの宿泊なので、隣にこういう食事ができる施設があると助かる。メニューも豊富であった。
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この温泉がある秩父吉田は「龍星」と呼ばれるロケット花火で有名なところである。
愛知の豊橋に伝承される手筒花火とよく似ていて、打ち上げられたロケット花火がまるで龍の如き勢いであったことから龍勢と呼ばれるようになったそうだ。
祇園祭、高山祭と並び、十二月に行われる日本三大曳山祭「夜祭り」で有名な秩父だが、「龍勢祭り」は下吉田にある椋(むく)神社の例大祭で毎年十月に行われる知る人ぞ知る祭りである。
(こんな近くに蓬平温泉と似ているいい温泉があるなんて・・・)
秩父の温泉をちょっと侮っていたかもしれない。また秩父に来てみようかな。
翌朝、朝食をもりもり食べながら思うのであった。
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そして実際、数カ月して両神温泉を訪れたのである。
→「両神温泉(1)」の記事はこちら
→「両神温泉(2)」の記事はこちら
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