温泉クンの旅日記

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京都・河原町、山の家でドライカレー

2025-02-23 | 京都点描
  <京都・河原町、山の家でドライカレー>

(この辺だったはずだが・・・よし、ここだ)

 

 見当をつけていた、四条通りにある「藤井大丸」の真裏あたりで、目当ての大衆食堂「山の家(やまのや)」をみつけた。どうやら“中休み”は取らないようで、営業中である。

 

 コロナのころだが、四条駅近くの烏丸通にある、「ツインのシングルユース」が片手(五千円)で泊まれたビジネスホテルをよく利用した。その際、祇園四条方面への往復に歩いた近道で何度か見かけて、気にはなっていた店なのである。

「山の家」は創業70年を超える、地元客に愛される老舗食堂だ。
 店内に入ると、まずは各テーブルに置かれている灰皿に目を奪われる。さりげなく見回すと時間帯のせいか独り客が多い。奥に進み、厨房ちかくの二人席に腰を降ろした。独り男性客がすぐ近くの四人席に座り、メニューも見ずに「瓶ビールと中華そば」と注文した。

 

(よし! こっちも、まずは祝杯とするか!)
 黒霧島の水割りと冷や奴を頼み、煙草に火を点ける。

 
 
 紅葉に出逢わせたくれた、“最近まるで「諸悪の根源」のようにいわれる異常気象”に、<感謝>の乾杯だ。

 ついさきほど、ジツは迷いを生じた。
 祇園白川を抜けて四条通りの交差点に出ると、信号待ちしている目の前に「総本家松葉」があった。

 

 

(そういえば、有名な松葉のにしんそばはまだ食べてないなあ・・・)
 えーい、松葉で手を打っちゃうか。京都旅では毎度のことだが、時刻は午後4時なのに昼メシはまだの状態で腹ペコである。
 いや、せっかくのツキを逃してもいけない。プランの初っ端の毘沙門堂で、シーズンオフなのに幸運にも紅葉に遭遇した。プランが成功裡に展開しているときはコースを外れないのが定石だ。やっぱり、決めた旅プラン通りに進めて正解だった。

 

 さて何を食うか。中華そばはいかにも真似したようで厭だし、さきほど迷いを生じて捨てた<麺類>も避けよう。

 
 
 丼ものも充実しているが・・・おっと、メニューの“ドライカレー”と目が合ってドキリとしてしまったぞ。くそっ、艶っぽい秋波を送っていやがる。
 ここは、なにはさておき、腹ペコにはコメの飯だな。オムライスでも、チキンライスと別皿で玉子焼きか目玉焼きのほうがいいというほど、生来“焼きメシ”好きなわたしは、素直に“ドライカレー”を注文した。

 

 運ばれてきた、香ばしいドライカレーは、いかにも具材たっぷりだ。赤い、多めの生姜もすこぶる好み。

 

 わたしは、玉ねぎとハム代わりの魚肉ソーセージだけ、の焼きメシでも満足するわたしだが、これは嬉しい。きっと多彩で豊富なメニューだから、自在に厳選具材を選べるのだろう。
 遅すぎる昼メシ、腹ペコなのでパクパクいってしまい、みるみるうちに減っていく。

 

 二条城前の「喫茶チロル」のヤツも絶品だったが、コヤツも甲乙付けがたい逸品だ。
 京都の、出汁で食わせる“腰ぬけうどん”もいいが、京都の“ドライカレー”もなかなかのものがある。伊豆のガーリック・ピラフに決して負けていない。

 しまった。大盛りにしとけば良かったな。
 煙草が吸えるので黒霧島をもう一杯追加したいところだが、今日のスケジュールがもうひとつだけ、パン屋が残っている。
 名残惜しいが勘定してもらうことにした。なんとしても、狙いのパン「ハムロール」をゲットしたいのだ。


  →「二条城前、喫茶チロルと神泉苑(2)」の記事はこちら
  →「オリーブのガーリック・ピラフ」の記事はこちら


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