温泉クンの旅日記

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奥那須、幸乃湯温泉(1)

2017-05-17 | 温泉エッセイ
  <奥那須、幸乃湯温泉(1)>

「いいねぇ・・・!」。誰もいないので、気にせずに声にだした。


 
 なんとも嬉しくなるほどの湯量たっぷりの、打たせ湯「大滝の湯」である。つい感嘆の溜息をもらしてしまうほど、滝のように轟音をあげて四メートル下の温泉に落ちこみつづけている。

 この打たせ湯をみるたび、いつも別府鉄輪(かんなわ)温泉にある日帰り温泉施設「ひょうたん温泉」のずらりと並んだ十九本の打たせ湯をおもいだしてしまう。
 もっともいまのわたしは頸椎が悪いので、すぐ上の段にある屋根付きの露天風呂「鮫川石の湯」に入ることにした。



 掛け湯をたっぷりして、源泉を満々とたたえる浴槽に身体を沈めていく。掛け流しの温泉は溢れると下の段に流れこむようになっている。
(やっぱり、この泉質でこの湯量はたまらないな)



 さきほど先客が数名いた檜の内湯も、いまは無人なので仕上げの湯としてゆっくり楽しむ。締めに、浴槽に桶を入れて掛け湯を三、四杯浴びて満足する。



 ここの温泉に入るのは、ジツはこれが四度目である。三度は日帰りで利用したが、かなり人気ある温泉なのでいつも利用客が大勢いたものだ。
 初めて宿泊することにしたら、どうしたことか空いている温泉に入れたのはまったくの僥倖といえる。



「奥那須大正村 幸乃湯(さちのゆ)温泉」は日光国立公園内、三万坪の敷地に建つ一軒宿である。宿の名前は、正式にはさらに前に「板室温泉郷」が付くそうだからややこしいのだ。
 板室温泉郷の宿のひとつになってはいるが、一キロほど離れた板室温泉より泉質、湧出量ともに断然いいとおもう。

 低層の建物で玄関付近は昔の小学校みたいな雰囲気を醸しだしている。



 玄関から入って左奥が温泉棟、右奥の傾斜がある畳敷きの廊下をあがったところから宿泊棟になっている。
 案内された六畳の部屋も、トイレと洗面所はついており思ったより快適な環境だ。まったく過不足なしだ。



 玄関左手すぐにある食堂の脇を通って、畳敷きの廊下を歩いた奥が日帰り客も利用できる露天もある温泉棟である。



  ― 続く ―


   →「別府八湯 [7]鉄輪温泉」の記事はこちら



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