<読んだ本 2019年6月>
(おお! この肴のラインナップなら四、五合は呑めるぞ・・・)
このお任せ肴盛合せ、なにしろ嫌いなものがなにひとつもない、てえのが凄い。
「煙草が吸える旨い蕎麦屋が少なすぎると嘆く貴兄に」と辛口日本酒CM風で始まるメールを、先日、酒場(酒肆)通の友人シュッシ―君からもらった。
わたしの無いものねだりの会話を気にしていてくれたのだろう。メールには蕎麦屋の店名、住所が書かれていたのだが、知人が間に入っているのでもし記事にするなら伏せて欲しいとのことだった。
とりあえず土曜の昼にお試しあれ、ということで土曜日の昼時終わり掛けに蕎麦屋に到着した。
土曜の昼限定、チョイ呑みのお得なセット千五百円也を迷わずにチョイス、飲み物は芋焼酎の「富乃宝山」を選ぶ。灰皿も快く運ばれてきた。再訪の可能性が高いので喫煙は加減することにした。
飲み物メニューをみると、焼酎はグラスでだいたい六百円、八海山や〆張鶴などの有名どころの地酒も五、六百円でこれは安いと思ったら、残念ながら五勺の値段だった。
二杯目は天草の地を懐かしみ、米焼酎「天草」を追加する。
やっとエンジンが掛かったばかりだが、中休みがあるのでしかたなく手打蕎麦を頼む。追加料金小額で、一枚を田舎蕎麦に変更してもらうことにした。
田舎蕎麦は百目鬼温泉ばりに腰がどっしりした山形風、盛り蕎麦は温海温泉「大清水」の山形蕎麦と新潟蕎麦のいいとこどり風、どちらも旅先で食べている気にさせてくれる旨い蕎麦だった。
さて、6月に読んだ本ですが、先月と同じく6冊、年間累積で37冊です。
1. ○難儀でござる 岩井三四二 光文社文庫
2. ○風の噂 渡辺淳一 新潮文庫
3. ○ショートショート千夜一夜 田丸雅智 小学館
4. ○終わった人 内舘牧子 講談社
5. ○ブラック・スクリーム ジェフリー・ディーバー 文芸春秋
6. ○R帝国 中村文則 中央公論新社
先月読んだ「あきない世傳 金と銀五 転流篇」でちょいと書き損ねたところがあったのでこの場を借りる。
「縁と月日」、幸が図太く生きて来られたのは治兵衛から授けられたこの言葉に守られてきたからだ。
ここ大坂には古くから「縁と月日」という言葉がある。もとは、「良縁を得るには時をかけよ」という意味だったが、
病を得た治兵衛はそこからさらに深い意味を汲み取っていた。即ち、物事が成るか成らぬかは、ひとの想いや
働きだけで決まるものではない。神仏の手が差し伸べられるか否か。加えて、起きてしまった難事を解決するためには
短気は禁物で、決して諦めずに歳月をかけてゆっくりと時節を待つことだ、との意味だった。
にゃあ様の読んだという「終わった人」、早速拝読いたしました。
ありえないくらい恵まれた主人公と映像化を意識した荒唐無稽な筋書き、さすがは脚本家が書いた小説と思いまいた。
かつてブイブイ言わせてたご仁もやがてブーブー言われるようになり、朝まで飲んでた時代が過ぎると朝から飲める日々が必ず訪れるのだ。
この本なら、こっちの名言のほうがずっとましで奥が深いでしょ。「子ども叱るな来た道だ、年寄り笑うな行く道だ」。
ジェフリー・ディーバーの「リンカーン・ライム」シリーズといえば既に十数冊を重ね、無敵の面白さの本ですが、この「ブラック・スクリーム」はちょっと・・・初めてシリーズを読む方には勧められません、です。
→「読んだ本 2019年5月」の記事はこちら
(おお! この肴のラインナップなら四、五合は呑めるぞ・・・)
このお任せ肴盛合せ、なにしろ嫌いなものがなにひとつもない、てえのが凄い。
「煙草が吸える旨い蕎麦屋が少なすぎると嘆く貴兄に」と辛口日本酒CM風で始まるメールを、先日、酒場(酒肆)通の友人シュッシ―君からもらった。
わたしの無いものねだりの会話を気にしていてくれたのだろう。メールには蕎麦屋の店名、住所が書かれていたのだが、知人が間に入っているのでもし記事にするなら伏せて欲しいとのことだった。
とりあえず土曜の昼にお試しあれ、ということで土曜日の昼時終わり掛けに蕎麦屋に到着した。
土曜の昼限定、チョイ呑みのお得なセット千五百円也を迷わずにチョイス、飲み物は芋焼酎の「富乃宝山」を選ぶ。灰皿も快く運ばれてきた。再訪の可能性が高いので喫煙は加減することにした。
飲み物メニューをみると、焼酎はグラスでだいたい六百円、八海山や〆張鶴などの有名どころの地酒も五、六百円でこれは安いと思ったら、残念ながら五勺の値段だった。
二杯目は天草の地を懐かしみ、米焼酎「天草」を追加する。
やっとエンジンが掛かったばかりだが、中休みがあるのでしかたなく手打蕎麦を頼む。追加料金小額で、一枚を田舎蕎麦に変更してもらうことにした。
田舎蕎麦は百目鬼温泉ばりに腰がどっしりした山形風、盛り蕎麦は温海温泉「大清水」の山形蕎麦と新潟蕎麦のいいとこどり風、どちらも旅先で食べている気にさせてくれる旨い蕎麦だった。
さて、6月に読んだ本ですが、先月と同じく6冊、年間累積で37冊です。
1. ○難儀でござる 岩井三四二 光文社文庫
2. ○風の噂 渡辺淳一 新潮文庫
3. ○ショートショート千夜一夜 田丸雅智 小学館
4. ○終わった人 内舘牧子 講談社
5. ○ブラック・スクリーム ジェフリー・ディーバー 文芸春秋
6. ○R帝国 中村文則 中央公論新社
先月読んだ「あきない世傳 金と銀五 転流篇」でちょいと書き損ねたところがあったのでこの場を借りる。
「縁と月日」、幸が図太く生きて来られたのは治兵衛から授けられたこの言葉に守られてきたからだ。
ここ大坂には古くから「縁と月日」という言葉がある。もとは、「良縁を得るには時をかけよ」という意味だったが、
病を得た治兵衛はそこからさらに深い意味を汲み取っていた。即ち、物事が成るか成らぬかは、ひとの想いや
働きだけで決まるものではない。神仏の手が差し伸べられるか否か。加えて、起きてしまった難事を解決するためには
短気は禁物で、決して諦めずに歳月をかけてゆっくりと時節を待つことだ、との意味だった。
にゃあ様の読んだという「終わった人」、早速拝読いたしました。
ありえないくらい恵まれた主人公と映像化を意識した荒唐無稽な筋書き、さすがは脚本家が書いた小説と思いまいた。
かつてブイブイ言わせてたご仁もやがてブーブー言われるようになり、朝まで飲んでた時代が過ぎると朝から飲める日々が必ず訪れるのだ。
この本なら、こっちの名言のほうがずっとましで奥が深いでしょ。「子ども叱るな来た道だ、年寄り笑うな行く道だ」。
ジェフリー・ディーバーの「リンカーン・ライム」シリーズといえば既に十数冊を重ね、無敵の面白さの本ですが、この「ブラック・スクリーム」はちょっと・・・初めてシリーズを読む方には勧められません、です。
→「読んだ本 2019年5月」の記事はこちら
「終わった人」、ご読破頂き、ありがとうございました。
小生も、主人公の63歳から66歳までの人生に、つき合わさせていただき、一読目は、まるでジェットコースターに乗っているような気分で読み飛ばしましたが、再度、落ち着いて読みますと、これって、作者:内館氏が、仮面を被って登場人物になりすました、まさに「一人芝居」! 夫婦間の言い争いは、同一人格者による言い争いで再現なく、三度、四度と目を通すたびに、その「わざとらしさ」が鼻についてしまいました。作者の自分の作品に対する自己満足(マスターベーション)すら、感じました。
それでも、「面白くなかった?}と聞かれますと、答えはやはり、「面白かった!}です。
タイトルは「終わった人」でも、物語の中では、何にも「終わった」ではなく、故郷を妻と歩く主人公の身には、これから「何」が訪れるのか?
そんなエンディングでした。
ただし、映画は見たことはありませんが、某俳優が、この主人公(「一応」東大卒)を、演じ切れていたのでしょうか?
温泉様!
これからも、楽しいUP、期待しています!