温泉クンの旅日記

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ゆめさき川温泉(1)兵庫・姫路

2019-07-07 | 温泉エッセイ
  <ゆめさき川温泉(1) 兵庫・姫路>

 高台に建つ、ゆめさき(夢前)川温泉「里湯ひととき 夢乃井」にはとっぷり暗くなったころに着いた。

 

 中国自動車道を使い、ETC専用の夢前スマートインターを降りればそこから約二分しか掛からない距離なのだが、山陽道経由で寄り道をして一般道を走ったので遅くなってしまったのだ。

 

「すぐの夕食でよろしいでしょうか」
 ロビーでチェックイン手続きをしていると、フロントにそう訊かれ、風呂を差し置き食事を先にすることに同意した。わたしにしてはジツに珍しいことだが、到着が遅かったのでこれはいたしかたない。車旅は渋滞や工事などの道路事情とか突然の寄り道の発生とかで、厳密なスケジュールはどだい無理なのである。

 

 部屋に荷物を置き、手早く浴衣に着替えるとタオルを持って食事処に向かった。
 食前酒が「ノンアルコールの白桃水」といういかにも甘そうな名前だったので、とり急ぎ日本酒を常温で二合頼む。
 前菜は季節の旬菜だが、小鉢に入ったいぶりがっこの白和えがなんとも面白い。まさかここで秋田に出逢うとは思わなかった。

 

 造里は鯛、生本鮪、それに旬の魚である。調理人は水準以上の腕前なのだろう、なかなかの包丁さばきだ。

 

 鍋物は播州名物穴子の白鷺鍋、豆乳の出汁を張った鍋でいただくスタイルである。広島があなごめしで有名だが、播州でも名物とは知らなかった。鯛と蛸ばかりじゃないんだな。

 

 揚げ物は鱧松茸巻揚げ、ミニトマトなど。いずれも揚げたての熱々であった。

 

 蒸物は紅葉鯛丹波蒸しである。卵白と栗のスライスを散らして蒸しあげ、山葵をきかせた菊花餡をからめて食べる。

 

 台の物は姫路和牛と松茸の炙りだ。ちょい豪華である。

  

 自分的にはこれがメインなので、銚子を追加することにした。手早く鉄板でチャカチャカ焼いて、酒を呑みながらパクパク食べる。

 

 ちょいとばかり足らない・・・ふーむ、ここは肉のお代りが欲しいところだ。

 食事処が客で埋まったのだろう、賑わいがピークといった感じになってきた。早めに食事を終わらせ浴場に向かえば独占できそうだ。


  ― 続く ―



   →「宮島口のあなごめし」の記事はこちら
   →「魚の棚で明石焼き(1)」の記事はこちら
   →「魚の棚で明石焼き(2)」の記事はこちら


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