温泉クンの旅日記

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忍野八海 山梨・南津留郡

2009-01-04 | ぶらり・フォト・エッセイ
  <忍野八海>

 久しぶりに富士吉田うどんを食べにいくことにした。
 混む前に早く着こうと出たらちょっと早すぎてしまい、忍野八海(おしのはっか
い)で時間をつぶす。たいがい富士吉田でうどんを食べるときに、行きか帰りに
忍野八海を訪れることが多いのだ。

 忍野のこのあたり、昔は「宇津湖」という湖だったが、延暦の富士山大噴火の
とき流れた溶岩流によって、湖は山中湖と忍野湖に分かれた。忍野湖はその後、
川の浸食や掘削排水のため枯れてしまった。
 忍野八海は、その時残った富士山の伏流水の湧出口の池として、現在その名の
とおり八つの湧水池がある。出口池(でぐちいけ)、御釜池(おかまいけ)、底抜
池(そこぬけいけ)、銚子池(ちょうしいけ)、湧池(わくいけ)、濁池(にごり
いけ)、鏡池(かがみいけ)、菖蒲池(しょうぶいけ)で「神の泉」と崇められ、
いくつもの「伝説」が語り継がれているそうだ。

 大きめな駐車場のある土産物屋で車を止めて、駐車券をもらう。あとで少額の
買い物をすれば無料になる。

 池本に続く道の両側に並ぶ、土産物屋のあちこちの店先で網のうえで草餅を焼い
ている。その香ばしい匂いが流れてきて餅好きのわたしにはたまらないものがあ
る。
 一個ぐらいいいかなと思ったが、そこをぐっと堪えて歩を進めるのだった。さき
ほど、高速の駒門パーキングで名水を使ってつくられたという、名物の大ぶりな
アメリカンドックも食したばっかりである。

 湧池(わくいけ)は、忍野八海のなかで最大の湧水量で、周辺住民の飲み水にも
利用されている。



 忍野八海は、富士山の雪解け水が地下の不透水槽という溶岩で約八十年の歳月を
かけて濾過された澄みきった水が湧き出ている。昭和六十年に、全国名水百選に
選定され、また、新富岳百景選定地でもあり、国指定の天然記念物にも指定されて
いる。

 水車小屋、萱葺きの古民家風の売店がある忍野八海の観光の中心的な場所がここ
らあたりである。



 水鳥が気持ちよさそうに、澄んだ水面を行きかっている。



 碧色にきらめく池は、いかにも浅そうであるが、泳ぐ魚をみていると深さは十分
にあるのだろう。



 岸辺に近く、羽つくろいをしている水鳥もいる。



「中池」は淡いブルーの水で満たされていてまことに綺麗である。
 覗き込むと案外深く、岩魚がゆうゆうと泳いでいるが透明度が高すぎて距離感が
わからない。





 規模が大きく目立つ上に忍野八海の中心に位置する事などから、これが忍野八海
のひとつと勘違いしてしまうが、人工的に掘削された穴で、忍野八海ではない。



 積み上げられた空のペットボトルに湧き水を詰め込み、レジで百五十円を払って
キャップをしてもらう。安い土産である。もちろん、ペットボトルを持ち込めば
湧き水は無料である。

 ここらあたりから見る富士山は美しく、忍野富士と呼ばれる。



 そろそろ忍野八海を切り上げて、富士吉田に行ってもいい時間である。
 

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