温泉クンの旅日記

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向島百花園(1)

2014-06-25 | ぶらり・フォト・エッセイ
  <向島百花園(1)>

(ボ、ボクはやっぱりおお、おにぎりがた、たべたいんだなぁ・・・)



 なかなか旨そうなおにぎりを見て、ついつい、山下清のモノマネを呟いてしまう。味噌汁は揚げと茄子、もしかしたらあの懐かしい江戸野菜の「寺島茄子」かもしれない。



 腹がぺこぺこなので、向島百花園に入ると、すぐ左手にあった茶店に寄ったのである。



 二個ではもの足りないが、今日は売れすぎてもうご飯がないのでこのおにぎりが最後だといわれた。最後の二個にありつけただけでも、きっと運が良かったのだろう。
 嬉しいことに喫煙場所があったので、食後の一服をゆっくり吸ってから園内をひと巡りすることにした。

 都会の喧騒を樹木の葉や草が遮って、とても静かで心が落ち着く空間である。



 この園は仙台出身の骨董商の佐原鞠塢(さはらきくう)が、旗本多賀氏の元屋敷跡の土地を入手し、文化二年(1805年)に開園した。
 三百六十本もの梅の木を植えたことから、当時亀戸にあった「梅屋敷」に倣って「新梅屋敷」とも呼ばれていたが、文化六年(1809年)頃より「百花園」と呼ばれるようになった。「梅は百花に魁けて咲く」という。百花園という名前の命名者は、絵師の酒井抱一だそうだ。



「新梅屋敷」と呼ばれるだけあって、たしかに「白加賀」という種類の梅の木が多い。
 近寄って見あげると、梅の実がたわわであった。



 園をゆっくりと歩いてみると、多種の花々が眼を楽しませてくれる。



 花の近くをよく探すと、花の名前を書いた板がみつかるが、わたしはたぶん覚えられないので観賞するだけだ。



 園では、春の梅や秋の萩がみどころなのだが、四季を通じて花が咲くようにしている。



 百花園とは言い得て妙、なるほどと頷ける。



 句が彫られた立派な石碑も実に味わい深い。碑の数も三十碑を超えるらしい。




  ― 続く ―

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