温泉クンの旅日記

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信州戸倉、雰囲気のいい蕎麦屋

2014-06-18 | 食べある記
  <雰囲気のいい蕎麦屋>

 そばきりを頼み、しばらくして膳が運ばれてきて長年の疑問が氷解した。

 膳の上にはお茶、蕎麦ツユ、蕎麦猪口、摺り目のついた小皿の上に山葵が載っていた。自分で山葵を摺って。おとなしく蕎麦の到着を待てということである。どうせ客に山葵摺らせるなら鮫皮かおろし金にしろよ、といいたい。
 経験からいって、客に山葵を擂らせる店の蕎麦はたいしたことはない。いいところ、並ていどの店が多いのだ。そしてたっぷりと待たせるし、高いとくる。



 戸倉上山田温泉に近い、この雰囲気のある蕎麦屋に十年以上前にいったことがあるのだが、足が向かないのは何故なのかと思って、二度目の訪問をしたのだった。



 茅葺の築二百五十年の元酒蔵の母屋だった古民家で、店構えの雰囲気はなかなかのものである。
 建物に入った土間に土産物のスペースが広くとられていて、横手に「蕎麦料理処 萱」があり靴を脱いであがる。





 広間に置かれた調度品も雰囲気を損なわずに趣があり、女性の観光客なら手放しで喜びそうな蕎麦屋である。





 思った通り、山葵を摺ってもすぐに蕎麦は届かない。
 しょうがないので、メニューをみて時間を潰す。季節のそばガレット、サラダ、そばきり又はかけそば、デザート付きの<ハーフ和膳>というメニューがあって、こいつも女性客には受けそうである。



 やっと盛りの少ない蕎麦が届いたころには、摺った山葵の香りはあらかた飛んでしまっている。



 蕎麦は手打ちで、味も思ったとおりの並クラスであった。たっぷり待たせるほどの味ではなく、量も食の細い子どもじゃないのでまるで足りない。この蕎麦屋に来る前に駅の立ち食い蕎麦でも喰ってくるんだったか。信州は立ち食いといえども恐ろしくレベルは高いのだ。



 この店と同じ料金を払うなら、信州にはもっと早くて旨い店がいっぱいある。

 女性連れの客が多いが、本当に蕎麦好きなら一度で充分であろう。トイレも一応は水洗だが気に入らない。
 ただ、そばガレットを食べている女性客の「なにこれ、凄い美味しい」と言っていたのが、ちょいとまあ気になるが・・・。


  →「姨捨の絶景」の記事はこちら


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